ソニーは1月7日(現地時間)、ラスベガスで開催されているCES 2019にて、同社のテレビ「BRAVIA」のMASTER Seriesから、8Kテレビ「Z9G」を発表しました。98V型、85V型の2モデルを用意しています。価格や日本での発売についてはアナウンスされていません。
プロセッサーとして採用した「X1 Ultimate」は、8K超解像アルゴリズム用の専用データベースを内蔵しており、2Kや4Kといったすべてのコンテンツを8K解像度にアップコンバートします。8K用に最適化したバックライトLEDモジュールと制御アルゴリズムを取り入れた、独自のバックライト技術「Backlight Master Drive」も組み合わせ、高精細かつ高コントラストな映像を表現可能といいます。
8K放送では、22.2ch音響が採用されています。その迫力を再現するために、Z9Gでは、画面の上下に4つのスピーカーを搭載する「Acoustic Multi-Audio」を用意しました。画面から音が出ているような臨場感を再現できるとしています。
日本でも2018年12月1日に、NHKが8K放送を開始しました。7,680×4,320ドット(約3,200万画素)と超高精細な映像を楽しめる8K放送ですが、2019年1月の段階で、8K放送を視聴できる8Kテレビを日本で販売しているのはシャープのみ。
CES 2019ではサムスン電子やLGエレクトロニクスも8Kテレビを発表していますが、日本で販売するかは不明となっています。パナソニックは2018年に8Kテレビの開発を表明していますが、残念ながらCES 2019での展示はないようです。2020年の東京オリンピックに向け、2019年は日本の8Kテレビ市場が盛り上がる年となることを期待したいところです。