Amazon Web Servicesの年次イベント「AWS re:Invent 2018」の舞台で、Amazon Web ServicesのCEOであるAndy Jassy氏は基調講演の冒頭で、大手ベンダーから航空会社、公共部門に至るまでさまざまな顧客が同社のサービスを利用していることを紹介した。世界中の企業がAWSを使っていることを強調するとともに、あくまでも顧客の声を聞くことがAWSの使命であるということを印象づける基調講演の始まりだった。
Amazon Web Servicesは既に世界で最大のクラウドカンパニーである。これに、Microsoft、Alibaba、Googleが順に続いている。中でも、過半数のシェアを占めるAWSの存在感は圧倒的だ。2位のMicrosoftのシェアは13.3%と大きく開きがあるうえ、3位のAlibabaは4.6%とさらに開きがある。AWSが先行するなか、Microsoftが追いかけ続けるという構図がここ数年続いているが、今年も同じ構図が継続する形となった。
利益の面でもAWSは順調に成長を続けている。2018年第3四半期の収益率は270億米ドルで、2017年第3四半期との比較で46%の成長を実現している。
サービスの増加にも注目だ。AWSは継続的に新サービスを投入する姿勢を見せており、サービスがカバーする範囲の広さはクラウドベンダーの中でも群を抜いている。すべてがそろうクラウドサービスがAWSであり、開発者は求める機能を組み合わせてシステムを開発できる。この提供しているサービスの幅の広さがAWSの最大の魅力と言えるだろう。