3.3インチディスプレイを搭載した小型スマートフォン「Palm Phone」が米国で発表された。販売開始は11月で、米国の携帯電話キャリアであるVerizonから発売予定で価格は349ドル。当面は米国のみでの販売となる。

  • 「Palm Phone」

    「Palm Phone」

「Palm」とは、1996年に発売されたモバイルデバイスで一世を風靡したPDAのブランド。感圧センサーを備えた液晶画面に、専用のスタイラスペンや指などで操作する手のひらサイズのデバイスで、現在のスマートフォンやタブレットの祖先ともいえる製品だ。

このたび米国で発表された「Palm Phone」は、そんなPalmブランドをひっさげて登場したモバイルデバイス。本体サイズはW50.6×D7.4mm×H96.6で、重さは62.5g。手のひらにすっぽりと収まるほどコンパクトで、ズボンのポケットに入れても違和感がない。公式サイトでは「クレジットカードに近いサイズ」としている。

OSはAndroid 8.1Oreoを搭載しており、Google Play Storeから好きなAndroid向けアプリを自由にインストールできるほか、Googleアシスタントを利用することも可能。

AndroidやiOSデバイスと同期する機能を搭載する機能を備えているため、スマートフォンがカバンの中にあってもリビングで充電中であっても、ポケットから取り出して使うことが可能となっており、メインのスマートフォンのサブ端末、あるいはスマートウォッチの代替デバイスとしての使用が想定されている。

  • 手にすっぽり収まる「真の手のひらサイズ」

    手にすっぽり収まる「真の手のひらサイズ」

また、ベライゾンの電話番号共有サービスである「NumberShare」を利用し、メインのスマートフォンに届く発着信やメッセージ、メール、通知をPalm Phoneで受信することが可能。このほか、画面がオフのときに着信コールや通知をしないように設定できる「Lifeモード」も用意されている。

主なスペックは、プロセッサがQualcomm 435、ディスプレイは3.3インチHD、カメラはリアカメラが1200万画素(フラッシュ搭載)、フロントカメラは800万画素。防水性能はIP68、メモリはRAM3GB、ストレージ32GB。バッテリーは800mAhで取り外し可能。通信は4G LTE、Bluetooth 4.2、Wi-Fiは802.11 b/g/n(2.4GHz)で、「顔認証」に対応している。カラーは「チタン」と「ゴールド」の2色展開となっている。