多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『モバイルバッテリーを選ぶときのチェックポイントは?』という質問に答えます。

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モバイルバッテリーを選ぶときのポイントは、ズバリ「容量」と「形状」、そして「アンペア数」の3つです。このいずれが欠けても、スマートフォンの電力を補完するという目的では満足できる使いかたはできないはずです。たくさんの製品が販売されていますから、その3つのうち最重視する項目に秀でたものを選びましょう。

モバイルバッテリーの容量は、形状と密接な関係があります。大半の製品はエネルギー効率とコストの両面でもっとも有利とされるリチウムイオンバッテリーを採用していますから、どの製品をとっても質量あたりのエネルギー密度に大きな差はなく、容量が大きければ大きく/重くなってしまいます。反対に容量が小さければそのぶん小さく/軽くなるというわけです。

モバイルバッテリーの出力アンペア数は、スマートフォンの充電速度を直接左右します。USB端子を備えるバッテリーの出力は、USBの仕様上5Vで一定なので、あとはアンペア数が増えれば1時間あたりの電力(Wh)がわかります。たとえば、1Aのバッテリーは5Wh、2.5Aのバッテリーは12.5Whになりますから、2.5Aのバッテリーは1Aのバッテリーに比べ倍以上速く充電を終えることができる計算になります。

ただし、スマートフォンが急速充電に対応していない、充電に使うケーブルが急速充電に対応していない(対応するアンペア数が小さい)場合には、高出力タイプのモバイルバッテリーを利用したところで効果は上がりません。

ほかにも、利用するスマートフォンに応じた端子のケーブル(例:USB Type-C、Lightning)が付属しているかどうか、残量がひと目でわかるインジケーターが付いているかどうか、といった機能面でのチェックポイントもあります。リチウムイオンは不安定になりやすい物質であり、粗悪な製品は最悪の場合爆発の危険があるため、信頼できるメーカーの製品または構成部品(セル)が著名なメーカーの製品を選ぶべきということも忘れてはいけません。

  • モバイルバッテリーを選ぶときには、「容量」と「形状」、そして「アンペア数」をチェックしましょう