パイオニアは10月2日、車載用の13.3V型フリップダウンモニター「TVM-FW1300-B」を発表した。同社のフリップダウンモニターでは最大サイズとなるモデルで、モニターの構造を工夫することで後席から画面が近くなるとともに、寝転がった状態でも見られるようにした。大型ミニバンなどのユーザーに向けて売り込む。価格はオープンで、店頭予想価格は税別12万円前後。発売は11月の予定。

同社のフリップダウンモニターとしては最大の13.3V型パネルを備える最上位モデル。開閉方式に、これまでのフリップダウンモニターとは逆となる「バックフリップ」機構を採用。後部座席と画面の距離が近くなり、より見やすくなっている。逆に、運転席からの距離は遠くなるので、ドライバーの妨げにならないようにした。

  • 13.3V型の大型液晶を搭載する車載用フリップダウンモニター「TVM-FW1300-B」。ヒンジが手前にあるのが特徴

パネルの解像度は1,920×1,080ドットで、液晶パネルの表面にはダブルARコーティングを施した強化ガラスを使用。光沢感を残しながら、反射を抑えて鮮やかな画面を楽しめる。モニターを閉じた状態でも映像を表示できる「エニタイムビジョン」を搭載しており、長時間休憩する時などシートを倒した状態での視聴も可能にした。モニターを閉じている時には「ムードピクチャー」を表示でき、青空/星空/オーロラの3種類から選択できる。

  • モニターを閉じている時には青空などの映像が表示でき、サンルーフ的な快適さが得られる

日中のまぶしい時や夜間など、車内の明るさに応じて輝度を自動調節する「オートディマー機能」を搭載。本体の側面部にはハーフミラー仕様のブルーLEDを、前面両サイドには青色LEDを備えており、インテリア性にも配慮した。

  • モニターの周囲には青色LEDを配置する

車への取り付けは、別売のフリップダウンモニター用取付キットを使用。アルファードやヴェルファイアには、新開発の専用取付キットも用意する。映像入力インタフェースはHDMI×1系統、ビデオ×2系統。DVDなどの映像出力機器の接続に対応する。本体サイズはW385×D242.5×H37.8mm、重量は2.4kg。リモコンが付属する。