FMラジオ局J-WAVEと筑波大学が共催するテクノロジーと音楽のフェス「INNOVATION WORLD FESTA 2018」が9月29日と30日に六本木ヒルズで開催されました。この中で、マウスコンピューターが大規模なブースを出展。ベンチャー企業によるさまざまな展示に加え、PC組み立て教室「MOUSE COMPUTER PC LAB.」を実施しました。

  • 六本木ヒルズを会場に開催されたJ-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2018

MOUSE COMPUTER PC LAB.は1日4回行われましたが、今回は9月29日のデスクトップPC組み立て回の様子を中心にお届けします。MOUSE COMPUTER PC LAB.への参加は組み立てるPCの代金込みの有償ですが、通常よりもお得なイベント特別価格とあって、基本的には事前予約のみでほぼ「瞬殺」だったようです。

  • MOUSE COMPUTER PC LAB.のタイムテーブルと価格。スタッフの指導もあり相当オトクです

メインで取材したデスクトップPC回は男性の参加者が多かったのですが、ノートPC回では女性も多く。幅広い層の方が参加していた点が印象的でした。これがイノフェスというイベントの効果かもしれません。

  • こちらは「m-Book K690XN-M2SH2-JW」の組み立て風景。ノートPCの組み立てと言っても、基本的にはメモリとHDD、無線LANカードの取り付けなのでそれほど難しくありません

  • この回は女性の参加者が多く、年配の夫婦もいらっしゃいました

  • 組立と動作確認が終了すると、スタッフがテキパキと梱包します。ノートPCの場合はそのまま持ち帰っていました

今回組み立てるPCは、クリエイター向けPCブランド「DAIV」のミドルタワーモデル「DAIV-DGZ520M4-SH2-JW」です。CPUにIntel Core i7-8700、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 1060 3GBと手堅いスペックで、クリエイター向けPCらしく16GBメモリとSSD + HDDのストレージ構成となっています。

CPU Intel Core i7-8700
チップセット Intel Z370
メモリ 16GB PC4-19200 DDR4
ストレージ 240GB SSD、2TB HDD
GPU NVIDIA GeForce GTX 1060 3GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
電源 700W 80PLUS GOLD
OS Windows 10 Home 64bit
  • ミドルタワーの「DAIV-DGZ520M4-SH2-JW」の組み立てスタートです。司会役のスタッフが指示をして、手元のマニュアルとスタッフの補助で組み立てます。タワーPCは作業工程も多いので90分の時間を使います

  • この回の参加者は全員男性……と思いきや、実は手前左のお父さんは付き添い兼補助で、11歳の娘さんが組み立てていました(小学生は要保護者同伴)

  • まず、マザーボードにCPUを取り付けます。奥に見えるのは手順書です

  • こちらの女の子は「ねじ留めが難しかった」といいますが。なかなかの作業っぷり

  • こちらの方は「PC組み立て初めて」という方でしたが、スタッフのサポートが的確な事もあって作業を進めていました。ここではCPUクーラーを取り付けています

  • 次はメモリの取付。今回の機種では8GBのメモリモジュールを2枚取り付けます

  • メモリの取付が終わりました

  • 次はケースへの取付が始まります。DAIVのケースはよくできていて、ケースだけ欲しいぐらいです

  • フロントパネルを外して作業します。ボリュームみたいに見えるツマミが電源スイッチでこれもカッコイイ

  • 光学ドライブとSSDを取り付けます。この角度から見ると、屋外で組み立てているのがよくわかります

  • SSDはトレイに取り付けてから本体のストレージベイにとりつけます

  • マザーボードをケースに入れて、ねじ止めします

  • ここではお父さんが補助していました

  • マザーボードをネジ止めします。「ここにねじ止め」とライトで照らして補助していました

  • ネジ止め完了後、スタッフによるチェックがあります

  • SATAケーブルの取付。これもここに取り付けると補助があります

  • ライトで照らしていたので非常にわかりやすい(撮影も楽)

  • 電源の取付。ケーブルを片付けてから入れます

  • 電源のネジ止めポイントはココと指示しています

  • 電源ネジ止め中

  • 各種コネクタに電源ケーブルを取り付けます

  • 光学ドライブにSATA電源の取付。スタッフが再確認しているので安心です

  • かさばるケーブルをインシュロックタイでまとめて本体に縛りつけます。見た目も綺麗になりますし、冷却効率を上げるポイントです

  • グラフィックスカードを取り付け……刺さりません

  • フタとネジを外すのを忘れていました。今回使ったグラフィックスカードはNVIDIAのGeForce 1060で、それなりにパワフルなものです

  • グラフィックスカードの補助電源も取付ます

  • 電源ケーブルの取り回しも考慮すればほぼ完成

  • ケースにCPUステッカーを貼りつけます

  • さらにWindows10ステッカーも貼り付けます

  • これで、完成でしょうか? いやいや動作確認が必要です

  • フみんなで一斉に電源ON

  • 起動しました! 一台画面が真っ暗だった人がいましたが、実はモニターの電源が入ってなかったというオチでした(笑)

参加した方にPCの自作経験をうかがったところ、「PCを自作したことがある」と答えたのは親子連れの一組だけでした。今回作った感想は「プラモデルみたいで意外に簡単だった」や「自分一人で組み立てた場合、ケーブルの配線がわからなったかもしれない」とスタッフの協力で作る今回の取り組みに対して、ポジティブな感想を持っていました。

スタートアップ企業による各種デモ展示も

マウスコンピューター・イノフェス・テックプラザはスタートアップ企業による各種のデモ展示も行われていました。

  • マウスコンピューター・イノフェス・テックプラザはスタートアップを中心とした企業の展示が行われていました

コーンズテクノロジーは超音波スピーカーを多数組み合わせて指向性を持たせたスピーカーを使って、空中の手に感触を伝える英国ウルトラハプティクス社のデバイスを展示していました。VRでは視覚と聴覚を提供することが出来ますが、触覚デバイスはその次の感覚としてゲームの世界でも研究が進んでいます。

  • ここでは超音波スピーカーアレイを使った空中ハプティックスのデモを行っていました。空中に手をかざしているのに感触が得られるというデバイスです

オムニバス・ジャパンはスマホでよくあるARを標準webブラウザだけで実現する「アプリレスAR」のデモを行っていました。ARはすでにいろいろな部分で使われていますが、コンテンツを見るためにアプリをインストールしなければならないところにハードルがあります。アプリレスARはQRコードを読み込んでページを表示させ、スマホのカメラをARマーカーに向けるだけで楽しめるハードルの低さが魅力でした。

  • オムニバス・ジャパンのスマホWebブラウザだけで動く「アプリレスAR」。アプリをインストールすることなく、QRコードからWebブラウザを立ち上げるだけで使える敷居の低さが魅力でした

しくみデザインのkaguraはIntel RealSenseカメラを使い、体の動きで楽器を演奏するというものですが、現在の2.5ではライブ演奏しかできなかったのものが、シーケンサーやMIDIコントローラーとして利用できるようになっており、実用性が上がった感がありました。

話を聞くと「マイクロソフトのkinectで使えるようにしてほしい」という声が多いということですが、kinectはすでに生産を終了しており難しいそうです。一方Intel RealSenseカメラを搭載したPCが少なく、普及の障害となっているというお話でした。

  • しくみデザインの「kagura」。IntelのRealSenseを使ってモーション処理で楽器を鳴らすものですが、初期バージョンからの進化としてシーケンサー出力に対応。画面のような線画、深度表示が結構カッコよく、VJ的な使い方も期待できます

meleapの展示では、ARを利用したアクションゲーム「HADO」が実際に遊べるようになっていました。腕にデバイスをつけ、ARヘッドセットをつけることで最大3対3でエネルギーボールを投げつけるというもの(会場はスペースの関係で2対2まで)。すでに常設で遊べる施設もあります。

  • AR×アクションの「hado」。腕を上げてエネルギーチャージし、前に突き出すと弾が出るという「波動拳」が体感できるゲーム。本来は三人チームだそうですが、スペースの関係で本日は2人チームで遊べます

  • 第三者視点で見たゲーム画面はこんな感じです。体験したかった時間切れでアウトでした