ソフトバンクは9月21日、同社の携帯電話サービスにおいて、迷惑メールフィルタの不具合により、「.co.jp」を含むドメインからのメールを誤って迷惑メールと判定し、消失したと発表した。
同社によると、ソフトバンク提供するS!メール(MMS)、Eメール(i)、ディズニースタイルのメール、ワイモバイルが提供するMMS、EMメール-S(MMS)、ケータイ(PHS)用Eメールで、発生時間は2018年9月17日10時48分から2018年9月18日9時16分の間に「.co.jp」を含むドメインからのメール約1.030万通が消失。約436万ユーザーに影響がおよぶという。
原因は迷惑メールを判断するためのパターンファイルを自動生成した際の不具合で、これはすでに修正が完了しているという。ソフトバンクでは、運用監視体制強化など、再発防止策の徹底を図るとともに、上記時間にメールを送信している場合、送信先にメールが届いているか確認するように呼びかけている。
総務省「利用者への説明も十分に行われていない」
なお、総務省は9月18日に今回の事故の報告を受けたが、およそ22時間の長時間かつ、約436万ユーザーに影響という大規模な障害であるため、電気通信事業法施行規則第58条で規定する「重大な事故」に当たると判断した。
また、障害を認知するまでに加えて、状況の把握や同省への報告に時間を要し、ユーザーへの説明が十分でなかったとして、ユーザーに対して十分な説明を行うように要請した。