インターネットイニシアティブ(IIJ)は9月19日、企業ネットワーク内のエンドポイントにおけるセキュリティ対策強化として、「アンチウイルス」「IT資産管理」の機能をクラウド型で提供する「IIJセキュアエンドポイントサービス」を10月1日より開始すると発表した。価格は個別見積もり。

同サービスでは、外部脅威を防御し、内部からの情報漏えいを抑止するための対策として、「アンチウイルス」と「IT資産管理」を単一のクラウドサービスで提供する。

  • 「IIJセキュアエンドポイントサービス」の概要

具体的には、検知ロジックの異なるアンチウイルス(SymantecとCylanceの製品)を併用することで、未知・既知を問わずマルウェアを実行前に検知・隔離できることに加え、従業員の不注意や意識不足による情報流出や意図的な情報持ち出しなど内部不正を発見するという。

マルウェアの感染有無や検知したマルウェアの情報はIIJ独自ダッシュボード上で確認できる。ダッシュボードでは、提供する3つの製品の情報がまとめて表示され、セキュリティ状況を一元的に可視化することができるため、膨大な数のエンドポイントの状況を迅速に把握し、必要な対策を講じることが可能になる。

IT資産管理機能は、MOTEXのIT資産管理製品「LanScope Cat」によって提供する。同製品が取得したインシデント検知前後の操作ログから、特定のWebサイトの閲覧や標的型メールの開封履歴など、インシデント発生の原因、プロセスまでを追跡、特定する機能を一元的に提供し、マルウェアの流入経路や影響範囲、内部不正の状況を可視化する。これにより、再発防止策を検討・実施する際のお客様の負荷を大幅に軽減するとしている。

利用者専用ネットワークをIIJバックボーン内に延伸する「IIJプライベートバックボーンサービス」を組み合わせて利用することで、利用者ネットワーク内に新たにVPN機器を設置することなく、閉域網接続が実現できる。