8月23日、ニコンがフルサイズミラーレスを正式に発表しました。4575万画素の高画素モデル「Z7」と、2450万画素の高感度モデル「Z6」の2機種です。ニコンの一眼レフで評価されてきた高い堅牢性や操作性を継承しながら、像面位相差AFによる高速オートフォーカスや、ボディ内蔵の5軸手ぶれ補正機構を搭載するなど、一眼レフにはない機能や装備を多く盛り込みました。専用の交換レンズは3本を本体と同時発売し、一眼レフ用のFマウントレンズを使えるようにするマウントアダプターも用意します。
製品のラインアップと予想実売価格は以下の通りです。高画素モデルのZ7は、ボディ単体モデルが税別43万円前後、高感度モデルのZ6は税別25万円前後になります。発売日は、Z7が9月下旬に、Z6が11月下旬の予定です。
機種名 | 実売価格(税別) |
---|---|
Z7 ボディ | 43万円前後 |
Z7 FTZ付き | 45万円前後 |
Z7 24-70mm/f4付き | 50万円前後 |
Z7 24-70mm/f4、FTZ付き | 52万円前後 |
Z6 ボディ | 25万円前後 |
Z6 FTZ付き | 27万円前後 |
Z6 24-70mm/f4付き | 33万円前後 |
Z6 24-70mm/f4、FTZ付き | 35万円前後 |
24-70mm/f4 | 15万円前後 |
50mm/f1.8 | 9万円前後 |
35mm/f1.8 | 12万円前後 |
マウントアダプター FTZ | 4万円前後 |
新しいZマウントの外径は55mmで、47mmのFマウントよりもひとまわり大口径化されました。マウント径が大きくなったことで、交換レンズの設計の自由度が高まり、Fマウントでは不可能だった超大口径レンズの開発も可能になるといいます。このマウント径は、周辺光量の低下を防ぐためと、F0.95の大口径レンズを作るために最適な径としたそうです。
Zマウントの交換レンズは3本を発売します。専用の交換レンズは、すべてナノクリスタルコーティングを施し、フレアやゴーストの発生を抑制して高画質化を図っています。また、動画撮影に適した設計にしたといいます。
一眼レフ用のFマウントレンズとの互換性を高く確保しているのも特徴です。別売のマウントアダプター「FTZ」を装着することで、大半のFマウントレンズを使って撮影できるようになります。FTZ単体の実売価格は4万円前後しますが、Z7やZ6のキットモデルならば+2万円前後で入手できるので、キットモデルでの入手がおすすめです。
撮像素子はともに裏面照射型のフルサイズCMOSセンサーで、像面位相差AFに対応します。AF点数はZ7が493点、Z6が273点で、コントラストAFも併用するハイブリッドAFとなります。 画像処理エンジンはEXPEED 6で、撮像素子シフト式のボディ内手ぶれ補正機構も搭載します。
メモリーカードスロットはXQDメモリーカードのシングルスロットとなり、SDメモリーカードは利用できません。
交換レンズのロードマップも公開されました。2018年は今回発表された3本のレンズのみとなりますが、2019年は6本、2020年も6本の交換レンズを発売する予定です。
詳細は別の記事で掲載する予定です。