猛暑のなかでの飲み物は、冷えているだけで128倍おいしくなり、ぬるくなっているだけで256倍まずく感じます。これは筆者の個人的感想ですが、自分の部屋でも、屋外でも、はたまた移動中の車内でも、冷た~い飲み物をグビッといきたいという気持ちにはご賛同いただける人が多いかと。そこで今回レビューすることになったのが、ドメティックのポータブル冷蔵庫「CFX75DZW」(容量70L)です。
家庭用冷蔵庫と同じくコンプレッサー方式を採用
CFX75DZWは家庭用電源のAC100Vと、車載電源のDC12V/24Vでの動作に対応したポータブル冷蔵庫。一般的な家庭用冷蔵庫と同じく、冷却方式にコンプレッサー方式が採用されており、設定温度はプラス10度からマイナス22度の間で調整できます。飲み物や食材だけでなく、アイスや氷などの保冷もできます。
ユニークなのがWi-Fi通信機能。Android用、iOS用が提供されている「CFX」アプリをインストールすれば、現在温度の確認、設定温度の変更が可能です。現在温度は操作パネルに表示されていますが、何度もCFX75DZWの元まで足を運ばなくても、離れた場所から現在温度を確認し、冷えたところを見計らって中身を取り出せるわけです。
もうひとつはオマケ的機能ですが、USB端子が用意されており、さまざまなUSB対応製品に給電可能です。アウトドアに出かけたときに、スマホを充電できるのはうれしいポイント。本体側面の下側に設置されているので少々使いづらいですが、USB端子が足らないときに臨時で利用するとよいでしょう。
設定温度に冷えるまでにどのくらいかかる?
家庭用冷蔵庫と同じく、冷却方式にコンプレッサー方式が採用されているCFX75DZWは、どれほどの冷却性能を備えているのでしょうか? 室温32度~33度の部屋で、常温の500mlの炭酸飲料水26本を入れて、デフォルト設定温度の4度に達するまでどのくらい時間がかかるのか計測してみました。
スタート時の庫内温度は大ボックスが29度、小ボックスが27度でした。運転を始めてから47分後に小ボックスは4度に達しましたが、大ボックスは30分後に22度、1時間後に16度、1時間30分後に14度、2時間後に12度、2時間30分後に9度、そして2時間48分後に5度に到達。しかし、その後4度に達することはありませんでした。必ずしも設定温度にピタリと安定するわけでないようです。
いずれにしても、常温の飲料水を冷やすのに3時間弱かかりました。説明書にも「庫内温度と飲食物の温度差が大きいと、冷却に時間がかかります」と書かれているので、飲み物はあらかじめ自宅の冷蔵庫で冷やしてから、CFX75DZWに入れたほうがよいですね。