残念なことにFirefoxには、Webページの翻訳機能がありません。Chromeのように、Google翻訳をかんたんに呼び出すには拡張機能が必要です。そこで今回は「Google Translator for Firefox」と「S3.Translator」という2つの拡張機能を紹介しましょう。
ページ内で翻訳できる「Google Translator for Firefox」
Google Translator for Firefoxは、Google翻訳を呼び出すための拡張機能です。起動するには、ツールバーのアイコンをクリックするか、またはコンテキストメニューから呼び出します。
コンテキストメニューから呼び出すときは、「このページをGoogle翻訳で翻訳」を選択します。すぐに新しいタブが開いて、Google翻訳の翻訳結果が表示されます。使い勝手はChromeの翻訳機能とほとんど変わりません。
部分的に翻訳したいときは、テキストを選択した状態でコンテキストメニューを開いて、「Google Tanslator for Firefox」→「このテキストをGoogle翻訳で翻訳」を選びます。選択部分が翻訳されて、元の内容と置き換わります。部分翻訳では、最大1100文字のテキストを選択可能です。
ツールバーのアイコンをクリックすればもっとかんたんです。ページを開いた状態でアイコンをクリックするとページの翻訳に、テキストを選択した状態なら部分翻訳になります。
Google Translator for Firefoxはシンプルに使えて、Chromeの翻訳機能と同等の使い勝手といえるでしょう。ただ、ショートカットキーがないため毎回コンテキストメニューやアイコンのクリックが必要です。翻訳を頻繁に行う場合は、次に紹介する「S3.Translator」がおすすめです。
自動翻訳が可能な「S3.Translator」
S3.TranslatorもGoogle翻訳を利用するアドオンです。ページ翻訳と選択したテキストを翻訳できる点もGoogle Translator for Firefoxを同じですが、大きな特徴は「自動翻訳」を備えていることです。Webサイトを開いたときに、自動でGoogle翻訳にページを渡します。
S3.Translatorでは、自動翻訳するサイトを選べます。普通に翻訳するだけなら、ショートカットキーを押すか、コンテキストメニューやツールバーのアイコンをクリックして、「ページを翻訳」するだけです。新しいタブが開いて、翻訳結果が表示されます。
自動翻訳を有効にするには、メニューにある「自動的に翻訳」を選びます。ポップアップが表示されるので「OK」を押していくと、以後Webサイトを開いたときに自動で翻訳されます。
S3.Translatorでは、選択したテキストを翻訳することもできます。浮き上がってくるアイコンをクリックすると、バルーンに翻訳結果を表示します。
S3.Translatorは、音声の読み上げやクリップボードからの翻訳なども備えています。ただGoogle Translatore for FirefoxもS3.TranslatorもGoogle翻訳を利用しているため、結果は変わりません。シンプルでいくか、多機能を選ぶか、好みで選ぶとよいでしょう。