残念なことにFirefoxには、Webページの翻訳機能がありません。Chromeのように、Google翻訳をかんたんに呼び出すには拡張機能が必要です。そこで今回は「Google Translator for Firefox」と「S3.Translator」という2つの拡張機能を紹介しましょう。

  • Firefox Quantum

ページ内で翻訳できる「Google Translator for Firefox」

Google Translator for Firefoxは、Google翻訳を呼び出すための拡張機能です。起動するには、ツールバーのアイコンをクリックするか、またはコンテキストメニューから呼び出します。

  • Webサイトを翻訳するFirefox拡張機能「Google Translator for Firefox」

    (図1)Google Translator for Firefoxをインストールします

コンテキストメニューから呼び出すときは、「このページをGoogle翻訳で翻訳」を選択します。すぐに新しいタブが開いて、Google翻訳の翻訳結果が表示されます。使い勝手はChromeの翻訳機能とほとんど変わりません。

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    (図2)コンテキストメニューから翻訳を実行します

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    (図3)新しいタブが開いてページ全体が翻訳されました

部分的に翻訳したいときは、テキストを選択した状態でコンテキストメニューを開いて、「Google Tanslator for Firefox」→「このテキストをGoogle翻訳で翻訳」を選びます。選択部分が翻訳されて、元の内容と置き換わります。部分翻訳では、最大1100文字のテキストを選択可能です。

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    (図4)テキストを選択し、「このテキストをGoogle翻訳で翻訳」をクリックします

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    (図5)選択した部分が翻訳されました

ツールバーのアイコンをクリックすればもっとかんたんです。ページを開いた状態でアイコンをクリックするとページの翻訳に、テキストを選択した状態なら部分翻訳になります。

Google Translator for Firefoxはシンプルに使えて、Chromeの翻訳機能と同等の使い勝手といえるでしょう。ただ、ショートカットキーがないため毎回コンテキストメニューやアイコンのクリックが必要です。翻訳を頻繁に行う場合は、次に紹介する「S3.Translator」がおすすめです。

自動翻訳が可能な「S3.Translator」

S3.TranslatorもGoogle翻訳を利用するアドオンです。ページ翻訳と選択したテキストを翻訳できる点もGoogle Translator for Firefoxを同じですが、大きな特徴は「自動翻訳」を備えていることです。Webサイトを開いたときに、自動でGoogle翻訳にページを渡します。

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    (図6)アドオンのページから「S3.Translator」をインストールします

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    (図7)インストールするとオプションが表示されます。ショートカットキー(ホットキー)をここで確認しておきましょう

S3.Translatorでは、自動翻訳するサイトを選べます。普通に翻訳するだけなら、ショートカットキーを押すか、コンテキストメニューやツールバーのアイコンをクリックして、「ページを翻訳」するだけです。新しいタブが開いて、翻訳結果が表示されます。

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    (図8)ツールバーのアイコンやコンテキストメニューから翻訳を実行できます

自動翻訳を有効にするには、メニューにある「自動的に翻訳」を選びます。ポップアップが表示されるので「OK」を押していくと、以後Webサイトを開いたときに自動で翻訳されます。

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    (図9)接続ウィジェットを利用するため「OK」をクリックします。「このページによる追加のダイアログ表示を抑止する」にチェックを入れておくと、2回め以降は表示されません

S3.Translatorでは、選択したテキストを翻訳することもできます。浮き上がってくるアイコンをクリックすると、バルーンに翻訳結果を表示します。

  • Webサイトを翻訳するFirefox拡張機能「S3.Translator」
  • Webサイトを翻訳するFirefox拡張機能「S3.Translator」

    (図10、図11)バルーンを使った部分翻訳も可能です

S3.Translatorは、音声の読み上げやクリップボードからの翻訳なども備えています。ただGoogle Translatore for FirefoxもS3.TranslatorもGoogle翻訳を利用しているため、結果は変わりません。シンプルでいくか、多機能を選ぶか、好みで選ぶとよいでしょう。