米Appleは6月22日 (現地時間)、MacBookおよびMacBook Proが搭載するバタフライ構造のキーボードの一部に不具合が生じる可能性があるとして、該当するキーボードを無償で修理するプログラムを開始した。
問題の症状は、キーを叩いた時に「文字が勝手に反復入力される」「文字が表示されない」「押したキーがスムーズに跳ね戻らない、または押した時の反応が一定しない」など。対象となるのは、以下の9モデルだ。Macのモデル名は、デスクトップ左上のApple () をクリックして表示されるメニューで「このMacについて」を選択すると確認できる。プログラムの適用期間は、対象となるMacBookおよびMacBook Proの最初の小売販売日から4年間だ。
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2016)
- MacBook (Retina, 12-inch, 2017)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2016)
- MacBook Pro (15-inch, 2017)
修理プログラムは、「Apple正規サービスプロバイダ」「Apple直営店」「配送修理 (Appleリペアセンター)」で受け付ける。修理を開始する前に、Appleでの実機検査でプログラム適用対象の問題であるかどうか、不具合の状態などの確認が行われる。修理期間は、修理内容や交換部品の在庫状況によって変わるという。
バタフライ構造のキーボードについては、修理プログラムの対象となるような不具合がユーザーから報告されていた。iFixitの分解レポートで、2017年のMacBook Pro 13インチ Touch Barの修理難易度スコアが「1点」(10点満点、高いほど修理しやすい)であるなど、MacBook/ MacBook Proは修理が困難なデバイスだ。キーの不具合でキーボード全体の交換になって数百ドルの修理費になるケースも報告され、特に1年限定保証を過ぎたユーザーから不満の声が上がっていた。修理プログラムの「追加情報」によると、修理プログラム対象となる修理をすでに有償で行ったユーザーに対して、Appleは返金に対応する。