米Googleは6月21日 (現地時間)、Androidデバイスからアクセスする「Googleアカウント」を刷新した。重要な項目別に分けられたタブによって情報が分かりやすくまとめられ、操作もしやすい。また、プライバシー保護とセキュリティの向上にユーザーが取り組みやすいデザインになっている。Android版に続いて、iOSデバイス向けとWeb版も年内にアップデートする予定だ。

  • タブ切り替えによるナビゲーション

    タブの切り替えでナビゲーションしやすくなった「Googleアカウント」

2015年にGoogleはプライバシーとセキュリティに関する設定をひとまとめにして、関連する情報や設定の確認を容易にした。そして昨年10月にセキュリティ診断をアップデートし、アカウントのセキュリティに関するオーバービューと、アカウントの安全性を向上させるためのアドバイスを提供し始めた。新しいGoogleアカウントもユーザーが全体を把握しやすいシンプルなデザインと、パーソナライズ化したおすすめを通じて、セキュリティやプライバシー保護を改善・向上させる設計になっている。

従来のページスクロールと別のページへの移動によるナビゲーションでは、多様な情報を扱うGoogleアカウントで目的の情報や機能を見つけにくかった。新デザインでは、「ホーム」「個人情報」「データとパーソナリゼーション」「セキュリティ」「ピープル&共有」「支払い&サブスクリプション」、6つのタブを通じて、それぞれの情報や設定を確認し、必要なツールにアクセスできる。快適にナビゲーションできるデザインだ。

画面下部のメニューバーには「アカウント」「検索」「サポート」などが並ぶ。たとえば、Googleアカウントを削除したい時に、削除に関する情報やツールを求めてGoogleアカウントを探し回る必要はない。新しい検索機能で「delete」とタイプすると、「Delete your Google Account」や「Delete a Google service」など、検索語に関連してユーザーがよく利用するアクションが結果に表示される。目的のアクションがリストされたら、結果から設定やツールに直接アクセスできる。結果にない場合は、そこからヘルプセンターの検索を行える。

  • 新しいGoogleアカウントの検索機能

    検索機能を使って、目的の設定やツール、情報にすばやくアクセス

アカウント管理で最も重要になるプライバシーとセキュリティでは、「データ&パーソナリゼーション」タブにおいて、タイプ別やタイムライン形式でより詳細にアクティビティ・データを把握し、そしてコントロールできる。「データ&パーソナリゼーション」タブのトップと「ホーム」という目立つ場所に、プライバシーに関わる設定やデータの状況などを確認できるプライバシー診断を配置。同様に「セキュリティ」タブのトップと「ホーム」にはセキュリティ診断を用意している。セキュリティに関するリスクがある場合は、セキュリティ診断の大きなシールド・アイコンに「!」マークを表示して、問題の確認・対応を促す。

  • 新しいGoogleアカウントの「セキュリティ」タブ

    セキュリティのリスクの有無を簡単にチェックできる