NECプラットフォームズは4日、IEEE802.11ac規格に準拠したフラッグシップ無線LANルータ「Aterm WG2600HP3」および、ミドルハイクラスの「Aterm WG1900HP2」、ミドルレンジの「Aterm WG1200HP3」を発表した。
Aterm WG2600HP3
「Aterm WG2600HP3」は4ストリームに対応し、最大1,733Mbpsの通信が行える同社製ルータ最上位モデル。「WG2600HP2」の後継機となるが、外観を含め多くの機能が強化されている。
まずアンテナ設計を見直し、無線の電波がより広範囲に届く「ハイパワーシステム」を採用した。また、従来モデルからアンテナ構成を改善。従来モデルでは、基板全体で電波を3方向(X/Y/Z方向)に飛ばしていたところ、このモデルでは基板に載っているアンテナ単体で電波を3方向に飛ばすことが可能となっている。この「ワイドレンジアンテナ」の搭載により、今まではスマートフォンなどルータに接続する端末の角度により、受信できる電波に強弱があったところ、端末側がどんな角度であっても安定して通信できるようになった。
最新のインターネット接続方式「IPv6 IPoE」および「IPv4 over IPv6」にも対応。独自のIPv6 High Speed技術により、一般的なIPv6サービスによる接続に比べ、通信を高速化させることが可能だという。なお、IPv6 High Speedは2018年10月に予定するファームウェアアップデートでの対応となる。
電波の混雑を避け、自動的に接続チャネルや周波数帯を切り替える「オートチャネルセレクト」や「バンドステアリング」機能も強化された。オートチャネルセレクトでは、従来2.4GHz帯のみ対応だったが、新たに5GHz帯でも接続を自動切り替えできるようになった。また、バンドステアリングでは、ユーザーが任意の周波数帯に接続を固定できるようになっている。
このほか、端末に向けて集中的に電波を送信するビームフォーミング機能、ルータにつながっている端末を一元管理できる「見えて安心ネット」などの従来機能も搭載している。
有線LANインタフェースは、WAN側が100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LANポート×1基、LAN側が100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LANポート×4基。本体サイズはW38×D129.5×H170mm、重量は約0.6kg。
発売日は7月5日。価格はオープンで、店頭予想価格は税別16,000円前後。
Aterm WG1900HP2
「Aterm WG1900HP2」は3ストリームに対応し、最大1,300Mbpsの通信が可能な同社製ルータのミドルハイモデル。こちらもアンテナ設計を見直した「ハイパワーシステム」を採用し、より広範囲に電波が届くようになったほか、IPv6に対応している。ただし、上位モデル「Aterm WG2600HP3」に採用されている「ワイドレジアンテナ」は非搭載。これを除く主な仕機能は上位モデルとほぼ同等だ。
有線LANインタフェースは、WAN側が100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LANポート×1基、LAN側が100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LANポート×4基。本体サイズはW33×D110×H169.5mm、重量は約0.4kg。
発売日は7月5日。価格はオープンで、店頭予想価格は税別11,000円前後。
Aterm WG1200HP3
「Aterm WG1200HP3」は、2ストリームで最大867Mbpsの通信が可能なミドルレンジモデル。ストリーム数や、LANポート数を除く主な機能は、上位の「Aterm WG1900HP2」とほぼ同等。
有線LANインタフェースは、WAN側が100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LANポート×1基、LAN側が100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LANポート×3基。本体サイズはW33×D97×H146mm、重量は約0.2kg。
発売日は6月7日。価格はオープンで、店頭予想価格は税別7,000円台半ば。