PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは5月24日(米国時間)、「PostgreSQL: PostgreSQL 11 Beta 1 Released!」において、2018年末を目途にリリースを予定している次期メジャーアップグレードバージョン「PostgreSQL 11」の初のベータ版となる「PostgreSQL 11 Beta 1」の公開を伝えた。このバージョンには年末リリースで予定されている新機能が導入されており、さまざまな新機能や改善点を試せるようになっている。
導入された主な新機能や改善点は次のとおり。
- JITコンパイラ機能の導入
- パーティショニングの大幅な改善
- 並列処理性能の向上
- SQLストアプロシージャの導入
- SQL:2011スタンダードのウィンドウファンクションをサポート
- スクラム認証のためのチャンネルバインディング対応
今回のバージョンからJITコンパイラの導入が試験的に進められている点が特に注目される。これは、処理で高速化できそうな部分をLLVMバックエンドを用いてコンパイルして高速化を図るというもの。今後開発がどこまで進むかによるが、PostgreSQL 11の大きな特徴になる可能性がある。
PostgreSQLグローバルデベロップメントグループは、ユーザーに対して、このベータ版を試して問題点の報告などを行ってほしいとしている。PostgreSQL 11は最終的に複数回の準備リリース(Release Candidate)を経てから正式リリースに至る予定。