-- 今回のバージョンアップで驚いたのは、コンピュータ用の「FileMaker Pro」がなくなり、「FileMaker Pro Advanced」に一本化されたことでした。
エプリング 私たちは、一つひとつの製品について特にどれが重要とか中心という考え方ではなく、プラットフォームに注力しています。FileMakerプラットフォームのベネフィットは何か、どうしたらお客様に大きな価値や機会を提供できるかということです。そのように考えた結果、今回の判断に至りました。
-- パッケージやシングルライセンスで新規購入する場合、FileMaker Proという選択肢がなくなってAdvancedのみとなり、実質的に購入価格が上がると感じるユーザもいると思います。
日比野 パッケージの価格に関しては、確かにそうですね。ただ、ライセンスプログラムは5ライセンスから契約できるので、小さい組織でもライセンス契約をするお客様が多くいらっしゃいます。ライセンスプログラムはユーザ数や同時接続数などに基づくので、従来のProとAdvancedの価格の差とは関係なく、バージョン17からは皆様がFileMaker Pro Advancedをご利用いただけます。また、ライセンス契約ではなくパッケージを購入される方は、高度な機能を必要とされていることが多いと見ています。
-- 多くのユーザがライセンスプログラムを利用しているということでしょうか。
日比野 そうです。8年前にはパッケージ販売が中心で全体のおよそ8割だったのですが、現在はそれが逆転し、ライセンス契約が8割になっています。