NECは5月17日、低消費電力で広域通信を実現する無線通信技術「LPWA(Low Power Wide Area)」の1つである「LoRaWAN(LoRa Allianceで規格化が進められている低消費電力の広域ネットワークプロトコル)」の利用促進に向け、LoRaWANに準拠したデバイスやゲートウェイのメーカ、販売代理店など関連企業とのパートナープログラムを5月から開始したと発表した。
同プログラムでは、関連企業に対してデバイスやゲートウェイと、デバイスを制御・管理する同社のネットワークサーバとの相互接続性を確認するために必要な検証環境を無償で提供する。
主な特徴として、同社のLoRaWANに準拠したネットワークサーバに加え、すでに検証実績のあるデバイスやゲートウェイを検証環境として無償で提供するほか、検証環境を提供するだけではなく、具体的な検証項目の提供や検証時のログの確認などを行うことで、実際の検証作業を支援するという。
また、同プログラムを通して相互接続性を確認した機器については、同社のホームページに公開する。
同社では、さまざまな企業の共創を実現し、LoRaWANの利用促進を図ることでIoT市場の活性化を目指すとともに、デバイスからアプリケーションまでをトータルソリューションとして提供することで、サービス事業者の多様なIoT活用ニーズに対応していく考えだ。今後1年間で30社100機種との確認を計画している。