戦略やポジション次第ではジャイアントキリングも!

スマホゲームは手軽にプレイできるアプリが多いが、本作もサクサクと進めることが可能。分からないながらもプレイしていると、いつの間にか1シーズン(1年)が終わっていた。それくらいシンプルなゲームではあるが、同時に奥の深さを感じる部分も。例えば、試合時の選手の戦術やポジション決め。試合自体は自動で選手が動いてくれるものの、戦術やポジションを決めるのはプレイヤーで、その戦術によって試合の結果も左右する。選手の総合的な強さが上でも相性などによってジャイアントキリングも平気で起こりうるのだ。

筆者も「7-0」というサッカーではとてつもない得点差で常時勝てるくらいリーグ内での相手との戦力差がハッキリしたときに、格下相手に突然負けたことがある。自チームの選手のコンディション不調、そして自身の戦術と相手チームの戦術との相性が悪く、まさかのジャイアントキリングを喰らう結果となってしまったのだ。油断大敵とはまさにこのこと。何も考えずに進めていると痛い目をみることになる。選手のことを気遣い、そして状況を冷静に判断して戦術を決めることが、勝利への近道となるのだ。

  • 試合中は選手が自動で動く。試合の模様は2倍・3倍速でも見られるほか、ダイジェストや結果だけ見る事も可能(左)
    毎試合ハットトリックが出るくらい強くなったチーム。「ひょっとして、このゲームの申し子か?」と余裕ぶっていた5分後の試合、負けました(真ん中)
    試合後には選手それぞれに評価が下される。チーム全員が総じて高い評価を得ていることにご満悦の筆者。何度も言うがこの後、負けます(右)

  • 戦術には相性がある(左)
    調子や連携度といった概念もあるため、ただ強い選手を出場させていれば勝てるということでもない(右)

また、選手のスカウトもただ「レアリティ」の高いキャラクター、強そうなキャラクターを選べばいいという訳ではない。というのも、選手にはそれぞれ得意なポジションがあり、更には指揮をお願いする監督にも得意な戦術があるからだ。本作にはGK(ゴールキーパー)、DF(ディフェンダー)、MF(ミッドフィルダー)、FW(フォワード)の4つのポジションがあり、さらにそこから右・左など、得意な場所が細分化される。自分がどういう戦術で戦っていきたいのか、そのためには誰をキーマンにするのか考えるのは難しくもあるが、楽しくもあった。こういった戦略的な要素や育成要素などの"ゲーム性"があるため、本作はサッカーを知らない人でも十分に楽しむことができそうだ。

  • 選手には得意なポジションがある。いくら強くてもみんなDFなら宝の持ち腐れ(左)
    選手はケガもする。同じポジションを任せられる選手がいないと一気にチームが瓦解することもあり得る(右)

  • 監督には得意な戦術があるほか、特定の組み合わせによって試合中に選手が更なる力を発揮する「フォーメンションコンボ」という概念も。監督によってチームが変わることを本作で改めて理解した(左)
    「フォーメンションコンボ」はフォーメーション、戦術、選手の配置などの組み合わせによって発動。手軽に発動させたい場合はおまかせ編成の「フォーメンションコンボ優先」を選択してみよう(右)