自分で撮れる「VRカメラ」や法人活用も

どんなに優れたVRヘッドセットがあっても、コンテンツがなければ楽しみ方は限定される。そこでレノボは50社以上の企業に評価機を提供し、コンテンツ開発にも注力しているという。

  • レノボ自らコンテンツパートナーを拡大

発表会では短編映画祭「ショートショート」とのコラボも発表した。もともと短編映画には最新技術が採り入れられることが多く、音や映像の表現方法を根本的に変える可能性があるVR技術には大きな注目が集まっているという。

さらに、同時発表したVRカメラ「Mirage Camera」では、自分でVR映像を撮りたいという需要も取り込む構えだ。グーグルが提唱する「VR180」規格に準拠しており、2基の魚眼レンズで前方180度を撮影できる。

  • VRカメラの「Mirage Camera」

一般にVRといえば360度の映像を思い浮かべることが多い。ただ、360度のカメラは撮影者自身が映り込んでしまうなど、意外と扱いは難しい。だが180度なら、一般的なデジカメを使うのと同じ感覚でVR映像を撮れるというわけだ。

エンタメ利用だけでなく、法人のビジネス活用も始まっている。発表会では、単体動作するMirage Soloを活かした「VR避難訓練」や、VRカメラで建設現場の作業手順などを撮影したトレーニング目的の利用を紹介した。

  • ビジネスの現場ではVRを訓練やトレーニングに活用

VRに関心はあっても購入するまでには至らない人に向けて、DMMでレンタルも予定しているなど、レノボは国内展開に意欲を見せる。ビジネス活用の拡大を含め、VR市場をどこまで活性化できるか注目したい。