LGエレクトロニクス・ジャパンは4月12日、2018年の有機ELテレビ「OLED」シリーズのラインナップを発表した。全5シリーズ10モデルを4月20日より順次発売する。

  • 有機ELテレビの2018年モデル

    まるで壁画のように、壁に貼り付けられるのが特徴だ

壁掛け専用のハイエンドモデル「W8P」、壁に掛けるほか机や台の上にも置ける「G8P」「E8P」「C8P」「B8P」の5モデル展開で、サイズは55V型から77V型。価格はすべてオープンで、推定市場価格は360,000円前後(税別)から2,500,000円前後(税別)。全モデルともに画面解像度は4K(3,840×2,160ドット)で、視野角は178度。

  • 有機ELテレビの2018年モデル

    2018年は、有機ELテレビを5シリーズ10モデルに拡充する

B8Pを除く4モデルに、有機EL専用エンジン「α9 Intelligent Processor」を搭載し、4つのステップでノイズを徹底除去する。画像を分析し、対象物の輪郭をシャープに映し出す。映像内の背景と手前のオブジェクトを識別し、コントラストを高めて表示することで奥行き感も強調する機能も装備。

数万種類もの色座標テーブル(LUT)を使用し、本来あるべき「正しい色」を再現する「True Color Accuracy」を採用。4KのHFR(High Frame Rate)規格にも対応し、最大4K/120p表示に対応する。

  • 有機ELテレビの2018年モデル

    映像に4回フィルターにかけ、ノイズを徹底的に除去する

  • 有機ELテレビの2018年モデル

    α9 Intelligent Processor

このほか主要な4つのHDR規格「Cinema HDR」「Advanced HDR by technicolor」「HDR 10」「HLG」に準拠。一般的なSDR映像も、「HDR 効果モード」により、HDR映像のように表示する。

  • 有機ELテレビの2018年モデル

    4種類のHDR規格に対応

G8P、E8P、C8Pのスピーカーは、前方に向かって集中的に音を放つ「Front Firing」方式を採用。人物のセリフが明瞭に聞こえ、映像の臨場感を高める。立体音響技術「Dolby Atoms」にも対応した。

W8Pには、Dolby Atomsに最適な「ムービングスピーカー」を搭載。テレビの電源を入れると、スピーカーから上方向に音を出すハイトスピーカーが2基現れる。天面に音を放ち、天井で反射させることで、頭上から降ってくるように音が聞こえるという。前面スピーカーと合わさって、立体的なDolby Atomsサウンドをいっそう楽しめる。

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    W8Pのスピーカー

  • 有機ELテレビの2018年モデル

    360度サウンド「Dolby Atoms」に対応し、立体的なサウンドが楽しめる

また、LGエレクトロニクス・ジャパンは、2018年以降に発売するテレビ製品すべてに対し、LG独自のAIプラットフォーム「LG ThinQ」をベースにしたアシスタント機能「ThinQ AI」を搭載(利用するにはインターネットの接続が必要)。

例えば、視聴中のドラマや映画に登場している俳優の名前を、付属のマジックリモコンに向けて話すと、インターネットで検索結果を表示するといったことが可能だ。また、気になる俳優やタレントの名前を話し、放送予定の番組からその俳優やタレントが出演するものだけを抜きだせる。

  • 有機ELテレビの2018年モデル

    ThinQ AIの解説

ThinQ AIによるテレビの音声操作も可能。コンテンツ検索やアプリの起動、設定変更などが行える。こちらは発表日現在、英語やドイツ語、韓国語など10カ国語に対応。残念ながら、日本語はサポートしていない。ファームウェアアップデートによって今後対応していくそうだが、年内に実現するかは不明とのこと。

最上位モデルとなる77V型「OLED 77W8PJA」の本体サイズは、W146×H20.8×D8.4~10.0mm、重量は13.1kg。実用最大出力は60W。チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×3基を搭載。インタフェースはHDMI入力×4、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン出力×1、コンポーネント / ビデオ入力端子×1、USB端子×3、有線LAN×1。Wi-Fiにも対応する。

  • 有機ELテレビの2018年モデル

    OLED 77C8PJA

  • 有機ELテレビの2018年モデル

    OLED 55B8PJA