楽天は9日、子会社の楽天モバイルネットワークが申請していた1.7GHz帯の周波数の割り当てに関して、総務省から正式に認定されたと発表した。これにより、第4のキャリアが誕生することが決まった。2019年10月からのサービスを開始する予定。

既報のとおり、総務省資料によると、目標ユーザー数は2028年度に約1000万契約、損益上は2023年度以降、継続的な黒字を想定。料金プランは現在MVNOで提供中の料金プランで提供予定であり、大容量プランや法人専用プラン等も検討していくようだ。

基地局については原則、自社で新設することを計画しており、既存事業者や電力会社の鉄塔等の設備利用も行なう。

なお、今回の認定において、広範なサービス普及への努力、通信障害の発生防止をはじめとした信頼性のあるサービスの提供など、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI/沖縄セルラーに求められた6つの条件に加えて、楽天グループには、他社にはない4つの注文が付いている。その条件として、自らネットワークを構築していく原則に留意することや、基地局の設置場所の確保、技術要員の確保が求められた。これらを総括するように、最後に必要資金の確保や財務の健全性について、念押しされたように映る。

  • 総務省が求めるもの(出典:総務省「第4世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定について」より)

第4のキャリアがサービスを開始するのはまだ先だが、料金プランの内容次第では、モバイル業界を大きく動かすことになりそうだ。