日立製作所は3月28日、独自開発した人工知能技術「Hitachi AI Technology/H」を活用したサービスとして、「Hitachi AI Technology/倉庫業務効率化サービス」を4月2日より提供開始すると発表した。

同サービスでは、「Hitachi AI Technology/H」により、顧客WMS(倉庫管理システム)の商品情報、在庫情報、需要・販売などのサプライチェーン全体の情報を分析することで、倉庫業務の生産性向上につながる施策を導き出し、商品ピッキングなどの作業実績をもとに施策を評価する。

評価結果をもとに効果的な施策を学習することで、継続的に倉庫作業を効率化することが可能だという。

また、人工知能を活用して、施策立案や評価・改善を継続的に行うことが可能になるため、貴重な専門人財である熟練者をより創造的な業務にシフトするなど働き方改革にも貢献するとしている。

ユニーは今年1月より、物流センターにおいて、倉庫作業の生産性向上を目的としたPoV(価値検証)に同サービスを適用している。

PoVでは、統合物流管理システムと「Hitachi AI Technology/H」を連携して、システムに蓄積されているデータを分析し、ピッキング効率を向上する在庫配置を出力することで、商品ピッキングに要する時間の短縮を実現している。また、施策を評価、改善することで、在庫配置の継続的な最適化を図っている。

同サービスの適用によって、商品ピッキングの作業効率を施策適用前後で最大16%向上したという。

  • ユニーにおけるHitachi AI Technology/倉庫業務効率化サービス適用の概要

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