ZTEは25日(バルセロナ時間)、Androidスマートフォン「BLADE V9」を発表しました。5.7インチの縦長ディスプレイを搭載した製品で、プロセッサにはSnapdragon 450を採用するミドルレンジモデルです。

  • ZTE BLADE V9

BLADE V9

「BLADE V9」は、アスペクト比18:9の5.7インチのフルHD+ディスプレイを搭載したAndroidスマートフォン。左右のベゼル幅は2.9mmの超狭額縁で、前面のディスプレイ占有率は83.6%と広くなっています。

背面にはデュアルカメラを搭載し、かつては(あるいは今でも)ハイエンドスマートフォンの特徴だったデュアルカメラ・細長ディスプレイが、いよいよローエンド~ミドルレンジまで広がってきた感があります。

背面カメラは16メガピクセル+5メガピクセルのデュアル仕様。どちらもF1.8のレンズを採用します。カメラ機能としては、AIで暗い場所の明暗を調節する機能や、「BOKEH」(ボケ味)を手動で調節できる機能を搭載します。特にボケ味調節機能ではF1.0~F8.0までのボケ味を擬似的に再現し、好みのボケ味をスライドバーで手軽に設定することができます。ボケ味はリアルタイムで確認でき、反応も滑らかでした。

  • BLADE V9のカメラ機能の仕様

  • ボケ味を調節し、リアルタイムで確認できます

本体はメタル製ですが、ガラスやフィルムをレイヤー上に重ね合わせ、照らされ方で光が歪んで反射させる「Aurora Glass」(同社による呼称)デザインを採用。カラーはBlack, Gold, Blue, Greyの4色です。背面には指紋センサーを搭載するほか、前面の13メガピクセルインカメラは顔認証機能に対応し、0.1秒での認識・ログインが可能だとしました。

  • このカラーはBlue。外装の「Aurora Glass」の光り方、伝わるでしょうか

  • こちらはGold。まぶしい輝きの金色です

OSはAndroid 8.1。本体サイズはW151.4×D70.6×H7.5mm。通信はLTEやIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.2、NFCを備えます。バッテリ容量は3,200mAhで、有線インタフェースはmicroUSB。リリースは2018年のQ1を予定します。日本での発売は1stローンチではなく、2ndローンチになるとのこと。

提供モデルは3GBメモリ+32GBストレージ、4GBメモリ+64GBストレージの2モデル。価格は前者が269ユーロ(約35,000円)、後者が299ユーロ(約39,000円)となっており、性能相応のお値段といった印象です。

  • 撮影時に「BOKEH」を選ぶとF値をスライダーで調節できます

  • 右側面には電源ボタンと音量ボタン(右)、左側面にはSIMスロットを備えます(左)

  • 端末の上面(左)と下面(右)。上面にはイヤホン端子を搭載します。下面のインタフェースはmiroUSBです

BLADE V9 VITA

「BLADE V9 VITA」は、BLADE V9から価格を下げたちょい安モデル。アスペクト比はBLADE V9と同じ18:9ながら、スクリーンは5.45インチと少し小さく、解像度もHD+解像度のパネルを採用します。

  • BLADE V9 VITAのBlue。マットなパステルカラーのシリーズです

カメラはデュアルカメラを搭載するものの、メインカメラが13メガピクセル+2メガピクセル、フロントカメラが8メガピクセルと、BLADE V9より有効画素数が低くなっています。プロセッサはSnapdragon 450を採用。

提供モデルは、2GBメモリ+16GBストレージ、3GBメモリ+32GBストレージ。価格は前者が179ユーロ(約24,000円)、後者が199ユーロ(約26,000円)。カラーはBlack, Dark Blue, Blue, Pinkの4色で、こちらはBLADE V9と異なり、サンドブラスト風のマットな色味となっています。