DJI JAPANは1月25日、小型ドローン「Mavic Air」を発表した。1月23日に海外発表されていたもので、日本でも正式発表となった。

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    Mavic Airは3色展開。価格はMavic Proよりも少し安い

Mavic Airの販売価格(税込)は、本体、バッテリー、送信機、キャリーケース、プロペラガード、プロペラがそろったセットが104,000円。予備バッテリー(+2個で合計3個)、トラベルバッグ、予備プロペラ(+2個で合計6組)、バッテリー充電ハブが含まれるMavic Air Moreコンボは129,000円。

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    本体重量は430g。プロペラを装着したまま折りたためるため、出先で広げて即フライト可能

1月24日から先行予約を開始しており、予約販売品の出荷は1月28日を予定している。カラーはオニキスブラック(黒)、アークティックホワイト(白)、フレイムレッド(赤)の3色展開となる。後日、オプションとしてカーチャージャーとNDフィルタを出荷予定だ。また、すでに出荷されている「DJI Goggles」を使うことで、FPV飛行にも対応できる。

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    セットに含まれるプロペラガードを装着した例

振り返ると、2016年9月に発表された「Mavic Pro」は、DJI初の折り畳み式のドローンで、ジェスチャーによる自撮りが目玉機能だった。新製品となるMavic Airは、Mavic Pro以降の個人向け製品で搭載した機能を取り込みつつ、大きく刷新された。

Mavic Airのメインカメラは1/2.3インチCMOSセンサー(1,200万画素)を採用し、24mm F2.8のレンズを3軸ジンバルを介して搭載。これにより、安定性の高い動画撮影が可能だ。4K動画で30fps、フルHDなら120fpsのスローモーション撮影に対応。静止画は12Mピクセル+HDR対応で、鮮やかな写真を撮影できるほか、パノラマ写真や全天球映像も撮れる。

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    アウトドア用品と並べて展示。中央のニット帽の左にあるのがフレイムレッドのMavic Air

ビデオ撮影のインテリジェント機能となる「QuickShot」は、被写体をフレームに収めつつ、事前に設定した6つの飛行パターンで撮影(従来モデルから2パターン増加)。被写体を自動追尾する「ActiveTrack」機能は最大16の被写体を認識し、追尾精度も向上した。走ったり自転車に乗っている場合でも、被写体を追尾できるようになった。

ジェスチャーによる自撮り機能「SmartCapture」も強化。スマホやコントローラーなしでも、ジェスチャーだけでMavic Airの離陸、追尾、写真や動画の撮影が行える。

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    これまでの個人向け製品を列挙し、それらのすべての機能+αを盛り込んだという

安全性も強化された。「Flight Autonomy 2.0」は、Mavic Air本体が持つ7台のカメラ(メインカメラ以外に、前方、後方、下方にそれぞれ2台のビジョンセンサーを配置)、および下方赤外線センサーを使用して周辺の3Dマップを作成。最大20m先の障害物を検知する。加えて、「Advanced Pilot Assistant System」によって、障害物を能動的に回避するように動く。内部処理も冗長性を持たせて安全性を上げたという。

飛行時間は約21分で、飛行に耐えられる最大風速は10m/s、飛行の限界高度は5,000mだ。コントロールは、スマホで約80m、専用送信機を使うと最大2km先まで対応。専用送信機のスティックコントローラー部分も着脱式になっており、携帯性に優れている。Mavic Air本体の、折り畳み式ランディングギアの内部に無線アンテナが入っているため、安定した通信が実現できるとのことだ。

なお、Mavic Airには8GBの内蔵メモリがあり、microSDカードを入れ忘れても静止画や動画を記録可能。これはDJI製品としては初の取り組みだ。

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    SmartCaptureのデモ。青い枠が対象者であることを示している。画像では小さくてわかりにくいが「ピースサイン」で撮影を指示

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    ゲストとして登場したプロトラベラーのAOIさん。Mavic Airを使用してパラオで撮影した動画を紹介していた