アンファーという企業名を聞いて、何を思い出すだろうか。多くの方が、薄毛対策の事業を想像すると思う。これは、CMの影響が多分に影響していると考えられる。

だが、同社は薄毛対策だけでなく、総合的なアンチエイジングに関わっている。“予防医学”という合い言葉を掲げ、加齢による身体の機能低下を未然に防ぐ取り組みを実践。余談だが、同社は設立から30年を迎えた老舗の未病の改善に取り組む企業だ。ここ数年CMが目立ってきているので、新しめの企業かと思われがちだが、その歴史は意外と長い。

そんなアンファーが、2017年6月から新たな取り組みを始めた。「ハッピーエイジング・ドック」と名付けられたこのサービスは、最新の抗加齢医学によるエイジング解析を行い、個人個人に合ったプログラムを提供するというもの。このプログラムを実践し、その後の日々の生活で基本となる生活習慣を見直すきっかけに役立ててもらおうという試みだ。

メンタルの状態もチェック

では、具体的にどのようなプログラムを受けるのか。その流れは大きく分けて3つ。まずは都内の「ウィメンズヘルスクリニック東京」または「メンズヘルスクリニック東京」で初診(検査)を受け、その後に再診。検査結果をもとに医師のカウンセリングを通して身体の老化度をチェックする。

  • 左:ウィメンズヘルスクリニック東京の浜中聡子先生。右:クリニックのエントランス

その診断をベースに、宮崎県のフェニックス・シーガイア・リゾート(以下、シーガイア)で環境を生かしたアクティビティを実践したり、栄養士が献立を作った食事を摂ったりする。そして、シーガイアで3泊4日のこれら一連のプログラムを実践したあと、東京で2週間以内に再診を受ける。この3つの流れで、健康リテラシーを身につけ、未病の改善をしようという取り組みだ。