米ラスベガスで開催のCES 2018に合わせて、現地時間の1月9日、カシオ アメリカから耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新モデルが発表された。極限状態での使用を想定した「Master of G」シリーズの中で、サバイバルシーンで真価を発揮する「RANGEMAN」の新モデル(GPR-B1000)だ。

  • G-SHOCK Master of G RANGEMAN「GPR-B1000」

    G-SHOCK Master of G RANGEMAN「GPR-B1000」

カラーバリエーションとして、黒の「GPR-B1000-1」、カーキの「GPR-B1000-1B」をラインナップ。いずれも、米国では800ドルで2018年4月の発売を予定している。日本での発売、発売時期、価格などは未定。

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    GPR-B1000-1

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    GPR-B1000-1B

RANGEMANのコンセプトは「サバイバルタフネス」。方位、気圧と高度、温度を計測するトリプルセンサーに加えて、新モデルでは、G-SHOCKでは初となるGPSナビゲーション機能を搭載した。GPSの位置情報を取得しながら、現在地や目的地の方向をリアルタイムで表示し、通過ルートや通過ポイントの情報(緯度や経度、高度、温度など)を記録できる。

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    ルート表示

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    目的方向表示

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    バックトラック

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    メモリーとリコールの一覧

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    メモリー用のアイコン類

また、Bluetoothによってスマートフォンとも連携。スマートフォンアプリ「G-SHOCK Connected」を使って、世界中で正確な時刻を時計本体に設定できる。ワールドタイムやアラーム、タイマーも、G-SHOCK Connectedアプリから設定可能だ。そのほか、GPSナビゲーション機能を利用して、出発地、目的地、ルートを設定し、通過ルートを2Dまたは3Dの地図で表示する機能を持つ。通過ポイントと一緒に、スマホで撮った写真を記録しておくと、タイムライン表示によって鮮やかな記憶とともに振り返ることができる。

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    G-SHOCK Connectedアプリの2Dマップ表示(上)と、3Dマップ表示(下)

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    G-SHOCK Connectedアプリのタイムライン表示

GPR-B1000の駆動電源は、ワイヤレス充電器とソーラー充電という2つの方式。GPS機能が大きな電力を消費するが、約5時間のワイヤレス充電で約33時間のGPS使用が可能だ。バッテリーが切れた場合、高い照度のもとでソーラー充電することによって、一定時間の再駆動を実現した。目安として、50,000ルクスで約4時間のソーラー充電を行うと、GPS機能を1時間ほど使える。

大きなポイントは、G-SHOCK初のセラミックケースバックを採用したこと。これにより、ワイヤレス充電と、GPS電波の高感度受信を可能にした。なお、時刻の表示はソーラー充電でまかなうため、GPSの使用状況や使用時間に影響されない。

G-SHOCKのRANGEMANならではのタフネス性能としては、防塵・防泥のマッドレジスト構造が挙げられる。そのほか、高い強度のカーボンファイバーインサートバンド、サファイアガラスの風防、20気圧防水、-20℃の耐低温といった要素を備えた。

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    GPR-B1000の主な仕様(クリックで拡大)