2018年の年頭にあたり、フェイスブック ジャパンの代表取締役を務める長谷川 晋氏は、以下の年頭所感(抜粋)を発表した。

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。

Facebookは昨年ミッションの変更をいたしました。2004年の創業以来、「人と人をつなぎ、よりオープンでつながった世界を実現する」ことをミッションに掲げておりましたが、2017 年6月に「コミュニティづくりを応援し、人と人を身近にする世界を実現する」に変更いたしました。それは、人と人とを繋ぐだけでは世界中で起こっている多くの問題は解決しないのではと感じたからです。そのミッションを元に、Facebookではコミュニティ作りを応援する機能・施策に注力し、ライブチャット機能、360度コンテンツ機能、災害支援ハブのリリースなどを通じて、日本でもたくさんのコミュニティから多くの有意義なつながりが生まれました。例えば、日々起こる出来事、瞬間について語り合うつながりだけでなく、有事の際に集い支え合うつながりやオフラインに影響するつながりも生まれました。

一方で、Instagramはトレンド大賞に、「インスタ映え」という言葉も流行語大賞に選ばれるなど、写真や動画を中心としたビジュアルなコミュニケーションやトレンドを牽引する場となりました。日本での月間アクティブアカウントも2000万アカウントを超え、その中でも24時間で投稿が消えるインスタグラム ストーリーズは 気軽にコミュニケーションできる機能として飛躍しました。今後も引き続き、利用者やコミュニティをエンパワーし、有意義なつながりを実現することに注力します。

ビジネスにおいては、2017年はビジネス成長のベストパートナーになることを目標に、モバイルならではのソリューションの提供に注力しました。この数年、モバイル動画がコミュニケーションの主役となり、マーケティングのあり方も大きく変換しています。FacebookとInstagramでは、モバイルに最適化した幅広い動画広告を通じてブランディングやビジネス構築が可能です。また会社の規模にかかわらず自社のサービスや商圏に合致するターゲットの潜在層に、マーケティングが簡単に、スマホで少額から効果を見つつ実施できます。2020年の東京五輪に向けて、日本企業の国内外におけるあらゆるビジネスの成長とブランドの構築を実現するサポートをして参ります。

また、2017年は日本社会の課題に対してもテクノロジーで貢献できればという思いから、いくつかの取り組みに焦点をあてました。 一つ目は、災害に対する備えの強化です。11月に発表した「災害支援ハブ」の中には、有事が起こった際、利用者をサポートできる機能が一元化されており、「セーフティチェック(災害時安否確認)」はもちろん、災害後も利用者が必要とする物資や避難場所、移動手段などを探したり提供できる機能「コミュニティヘルプ」も追加されました。この「災害支援ハブ」は九州の豪雨や台風21号で起動し多くの利用者に活用いただきました。

二つ目は働き方改革への貢献です。5月に発表した、私たちの働き方そのものが凝縮されている「Workplace」は企業様用の社内コミュニケーション向けFacebookで、 スピーディな情報共有や決断を進めることがで、働き方改革への一助になれればと思っています。今では日本中の様々なビジネス数百社で使用されています。

三つ目は、女性の活躍を応援する取り組みです。Facebook社の、ダイバーシティ(多様性)を重視するカルチャーを引き続き社内外に伝える活動に加え、起業する女性を支援する「#起業女子」の活動も活動開始から1年を経て、これまで1000人以上もの女性起業家たちのサポートをしてまいりました。

今後も日本の課題に対応する機能や取り組みを通じて、日本社会に貢献できればと考えております。

代表取締役に就任して3年目となる2018年は、「フォーカス」をテーマに、日本のコミュニティのエンパワーメント、Facebook及びInstagramでのビジネス成長、そして日本社会の課題に対してもより積極的に、より狙いを絞って取り組んで行きたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。