2018年の年頭にあたり、NECソリューションイノベータ 代表取締役 執行役員社長の杉山清氏は、社員向けに以下の年頭訓示を発表した。

さまざまな領域でデジタル化が加速度的に進展する中、2018年は、「第4次産業革命の始動の年」と捉えている。SoE領域への投資が進み、AIを始めとする先端技術が幅広く活用され、新たな価値創造への取り組みがより拡大していく。また、オープンイノベーションや共創によるイノベーションも更に進むだろう。

このような大きな時代の変化の中、「変化は常態」という意識を常に持ち、社会の動きを捉え、当社に何ができるか、何をすべきかを考えていかなければならない。

2018年度、当社は、事業構造の変革をスピードアップする年として、大きく次の5点に取り組んでいく。(1)営業およびマーケティング体制の強化、(2)提案力の更なる強化、(3)地方創生への取り組み強化、(4)NECグループICTで培った先端技術・ノウハウを活用したサービスラインの強化、(5)「働き方改革」の加速。

デジタル化が進展する時代こそ、人の力が重要になる。現場や業務を知って技術と掛け合わせることで、生きたデジタル化が可能になるはずだ。日本の武道や芸術の教えに「守破離」という、成長のための修行の過程を示した考え方がある。これを我々に当てはめてみると、「守」は、基本の習得と自律的な業務遂行、「破」は、業務の分析と改善・改良の実行、「離」は、新たな知識・技術の開発(イノベーション)、と言えるだろう。この「守破離」のステップを繰り返し、主体的な取り組みを意識して、個人や組織を成長させていこう。そして、お客様や地域、社会の状況をしっかりと捉え、真の「デジタルとアナログの融合」を目指そう。