TISインテックグループのTISとグリッドは12月12日、グリッドの機械学習/深層学習フレームワーク「ReNom(リノーム)」を活用したAIサービスの開発・提供について業務提携したことを発表。提携の一環として、TISは2017年12月1日付で「ReNom」の販売代理店契約を締結した。

  • TIS 常務執行役員 AIサービス事業部長の松尾秀彦氏(左)と、グリッド 代表取締役 曽我部完氏(右)

    TIS 常務執行役員 AIサービス事業部長の松尾秀彦氏(左)と、グリッド 代表取締役 曽我部完氏(右)

TISでは、2017年4月にAI・ロボット分野における専門組織「AIサービス事業部」を立ち上げ、「機械学習」「自然言語処理」などを中心にAIに関する技術・知識と、長年のシステム構築・運用の実績で培った企業の業務プロセス・システムの理解を組合せ、AI活用の各種ソリューション・サービスを提供している。また、グリッドの「ReNom」は、深層学習や最適化アルゴリズム、TDA、などさまざまなアルゴリズムをライブラリとして備えており、複雑な設定を必要とせず、各ライブラリを組み合わせることで専門家でなくても比較的容易に自社のビジネスに適したAIを開発することが可能だ。

今回の業務提携では、「ReNom」および機械学習/深層学習技術に関する両社のノウハウをベースに、産業界でのAI利用を推進するための協業体制を構築。幅広い分野における課題解決支援と「ReNom」を使用したサービスの共同開発を進める。また、既存システムと「ReNom」の連携を含めて顧客のAI活用を支援していくという。