"住宅メーカーならでは"に期待

先行体験で見たコネクテッドホームは、確かによくできており、こうした生活が実現すれば便利だなあ、と思わせるものがある。欲を言えば、家の内外の温度や湿度を感知して自動的に最適な設定に変更するといった本来の「スマートホームらしい」機能も欲しかったところだ。現状は、家中にあるホームIoT機器からダイワハウスへの様々なデータのフィードバックが得られない状況にあるようだ。

実は、「Daiwa Connect」が設定されるダイワハウスの「ジーヴォΣ」には、オプションで「D-HEMS3」という空調や玄関ドア、家中のエネルギー状態などを集中コントロールできる機能がある。今後、Daiwa Connectの中に接続できるようになればさらに利便性が高まるだろう(今回はその接続の可否についての説明がなかった)。

最大の課題は2年で18万円という価格だ。18万円を単純に24カ月で割れば月額7500円。KDDIはスマートIoTサービスの「au HOME」を月額490円で提供し、ここにセコムの訪問サービスまで付随させている。

Daiwa Connectには「家を建てる時に最初から電動化・自動化するところを決めておき、そこに便利な配線を準備できる」「設置や設定も任せられる」というメリットもあるが、無料も含め、より廉価なサービスと同じ舞台に立って競争することになる。

  • 来年上期の「新商品」ではもっと踏み込んだ形でのコネクテッドホームが実現されていることを期待したい

Daiwa Connectは発表時の計画で、2018年上期に「新商品に、進化したコネクテッドホームを提案」していくようだが、サービスの普及を考えると、Google Homeの活用を超えて、住宅メーカーらしさに溢れたスマートホーム機能の実現にも期待したいところだ。