ここで少しユニークなデータが提示される。最近は中高生でスマホデビューする子も増えたが、親のキャリアと子供のキャリアの相関性だ。

親が3大キャリアを使っている場合、子が同一キャリアを選ぶ割合は、多少差はあるものの7~8割に上る。これが、親がサブブランドの場合、子がサブブランドを選ぶ割合は5~7割程度であるのに対し、親がMVNOであれば子も8割がたMVNOを利用するという結果が出ている。

  • MMD研究所

    キャリアと比べてサブブランドの影響力がやや弱めなのは意外な結果かもしれない

キャリアの場合、家族割など複数回線割引がすでにあるが、MVNOの場合はまだ主流ではない。現時点でMVNOを選択している親というのは、リテラシーが高くコスト意識も高いとみられるが、その結果、家族全体の通信コストを下げる方向に作用するのだろう。MVNOでも家族割のような、複数回線契約がお得になるような割引を導入することで、さらに効果を上げられそうだ。

その他のデータとしては、iOSユーザーはMVNOの早期乗り換えにあまり積極的でなく、その理由が「iPhoneで使えるか不安」がトップという結果。iPhone 6s以降の機種はSIMロック解除が可能であることや、最近は3キャリアの回線すべてがMVNOで選べることをもっと周知させれば、iPhoneユーザーのMVNOへの移行が進みそうだ。

  • MMD研究所

    最近はMVNOでもiPhoneを扱うところが増え始めたため、来年以降はこの結果も多少変わっていくかもしれない