MacやiPhone、iPadなどのApple製品を購入すると、無料で使える簡単・便利なDAW(音楽制作)ソフト「GarageBand」。その優れた操作性や手軽さから、これから音楽制作を始めたい初心者にとっての大定番ソフトともなっており、最近では学校での授業で使用するダンスミュージックの作成などをはじめ、プロ、アマ問わず幅広いシーンで活用されている。今回は、そんなGarageBandと、Native Instrumentsのスマートキーボードコントローラー「KOMPLETE KONTROL S-Series」を組み合わせ、音楽制作環境のお手軽ステップアップに挑戦してみた。

Native Instrumentsから登場した第2世代スマートキーボードコントローラー「KOMPLETE KONTROL S49 / S61」。MacにUSB接続するだけで「GarageBand」からKOMPLETE KONTROLキーボードが自動認識される

GarageBandには、あらかじめ豊富な音源やループが付属しており、初心者でもそれらを組み合わせるだけでハイクオリティな楽曲を素早く作成できる。Macさえあれば、手軽に曲作りを楽しめるのだ。しかし、ある程度使いこなせるようになると、もっとオリジナリティのある音源や、入力用MIDIキーボードなども欲しくなってくる。

「でも、どんな機材やソフトを追加すればいいの? 本格的制作環境が欲しいけど、高価だし難しそう……」と躊躇ったり悩んだりということもあるかと思う。そんな人にオススメしたいのが、プロも絶賛する高品位なキーボードに、高解像度のカラースクリーンやGarageBandとの連携機能、さらに厳選されたソフト音源などを兼ね備えた、Native Instrumentsのスマートキーボードコントローラー、「KOMPLETE KONTROL S49 / S61」だ。

弾くべき鍵盤が光でわかる「ライドガイド」&「イージーモード」がチート過ぎる

「KOMPLETE KONTROL S49 / S61」は、Native Instrumentsより販売が開始されたばかり。49鍵タイプの「S49」、61鍵モデルの「S61」がラインアップされていて、今回は「S49」をチョイスした。鍵盤部分には、Fatar社製の高品質キーベッドが採用されているだけあり弾き心地も上々! 弾きやすい鍵盤で演奏すると、自分のプレイが上手くなった気がするから不思議なものだ(笑)。

注目してほしいのは、鍵盤の品質だけではない。鍵盤上部を見ると、そこには「ライトガイド」と呼ばれるマルチカラーLEDライトが装備されている。実は、この「ライトガイド」は、色の変化により、サウンドの位置やキーゾーン、スケール表示などを行ってくれる。例えば、「ソロパートを鍵盤で演奏してみたいけど、スケールってなんだかよくわからない!」といった方も、あらかじめ設定したスケールに応じたライトガイドが光ってくれ、その鍵盤を弾くだけでスケールを外すことなくプレイできるのだ。これは鍵盤初心者にとってかなり心強い機能と言えるだろう。

鍵盤上部に搭載された「ライトガイド」は、用途に応じて、さまざまな色に変化し、その状況や演奏すべき鍵盤をわかりやすく教えてくれる。見た目も非常にクールで、音楽制作のモチベーションもアップ!

さらに、鍵盤での演奏にまったく自信がない方に強力にオススメしたいのが、「イージーモード」と「コードモード」。イージーモードは、弾きたいスケールの構成音を、なんと白鍵だけにマッピングしてくれる。なんとく白鍵だけ弾いていれば、複雑なスケールもサラッと演奏できてしまうという超チートな演奏モードだ。そして、「コードってなに?」という方もご安心あれ! コードモードは、鍵盤を指1本で押さえていくだけで、さまざまなコード進行を誰でも簡単に演奏できてしまう、これまた超チートな演奏モードだ。このように、KOMPLETE KONTROLでは、鍵盤は苦手という初心者の方でも簡単かつスマートに、キーボード演奏を楽しむことができる。曲作りもさらに捗るはずだ。

演奏モードを「コードモード」に設定すれば、指1本でコード演奏が可能。その他、アルペジエーター機能なども装備する。GarageBand内に「KOMPLETE KONTROLソフトウェア」をプラグインとして読み込む必要がある

2,500以上のサウンドと25GB以上のインストゥルメント&エフェクトを無料で入手!

賢い入力用のMIDIキーボードを手に入れたら、やはりソフトウェア音源も強化したいところ。KOMPLETE KONTROL S-Series キーボードは、購入後、WEBサイトにてユーザー登録すると、MASSIVE、MONARK、THE GENTLEMANなどNative Instrumentsの人気音源を含むインストゥルメントとエフェクトのコレクション「KOMPLETE 11 SELECT」が無償でダウンロード可能となる。同パッケージには、11種類のインストゥルメントとエフェクト(2,500以上のサウンドと25GB以上のサンプルライブラリ含む)が収録されている。圧巻のボリュームで、サウンドメイキングの幅が広がること間違いナシだ。

専用ソフトNative Accessから、「KOMPLETE 11 SELECT」をダウンロードしてインストールを行った。膨大な量の音源とサンプルが用意されているため高速なネット環境をぜひ用意しておきたい。流行のエレクトロサウンドに欠かせない音源「MASSIVE」も含まれている!

さて、付属のインストゥルメントやエフェクトのインストールが完了したとして、2,500以上ものサウンドをどうやったら効率的に選べるのか? ここは大きく音楽制作に影響するはずだ。そこで活躍してくれるのが、KOMPLETE KONTROLキーボードに搭載された高解像のカラースクリーンである。GarageBand内にプラグインとして読み込まれたKOMPLETE KONTROLソフトウェアを介して、カラースクリーンには専用のブラウズ画面表示されるので、Macの画面を覗くことなく直感的に音色を選べる。さらに、音色を選択すると同時にそのサウンドの特徴が一聴してわかるサウンドプレビュー機能も備えられている。2,500以上ものサウンドとなると、なかなか音色名だけでは想像がつかないようなことも多いのだが、インストゥルメント自体をロードする前に、ブラウズしながらサウンドをリアルタイムにプレビューできるのが秀逸! 豊富に音源があればあるほど時間のかかる音色選びも、これで絞り込みが楽になる。

KOMPLETE KONTROLキーボード本体のカラースクリーンには、サウンドの概要が分る画面が表示される。KOMPLETE KONTROLソフトウェアを前もって読み込んだ状態のトラックを複数配置したプロジェクトを用意しておくと便利だ

音色を手元で選ぶと同時に、そのサウンドを読み込むことなくすぐさま試聴(プレビュー)できる。また、お気に入りのサウンドを「★(Favorite)」としてタグ付けすれば、後から瞬時にアクセスすることも可能となっている。なお、試聴には「Previews」(NATIVE BROWSER PREVIEW LIBRARY)のインストールが必須となる

DAWコントロール機能でGrageBandの制作環境をさらに快適に進化させる

最後に紹介したいのがGrageBandとの高度な連携機能だ。キーボード本体から、再生/停止/録音などのトランスポート操作、ソロ/ミュート/オートメーション/クオンタイズといったトラック操作がダイレクトに行えるだけでなく、アンドゥ/リドゥ操作にも対応しているのが意外と便利! さらに、GarageBandに非搭載のミキサー画面についても、キーボード上のスクリーンで専用画面が表示可能となる。各トラックの音量、音色のバランスを効率良く整えるなら、KOMPLETE KONTROL S-SeriesキーボードとGrageBandの連携で実現するミキサー画面&操作を、ぜひとも活用してみてほしい。曲作りの総仕上げともいえるミキシングにおいても、ワンステップ上の音作りを目指せるようになる。

KOMPLETE KONTROL S-Seriesキーボード上には、GarageBandをダイレクトに操作できるコントロールボタンを装備。トランスポート操作などに加え、8つのタッチセンサー付きノブ、4方向のプッシュ式エンコーダにより、音源のパラメーター変更も直感的に行える

GarageBandユーザーにとって大きな悩みでもあるミキサー画面は、高度な連携機能により、キーボード本体上の2基の高解像度カラースクリーンに表示できる。レベルメーター/パンなども視覚的に表示される。GarageBandをはじめ、MASCHINE、Logic、Ableton Liveにも対応(CubaseとNuendoのサポートは、2017年末の予定)

紹介してきたように、KOMPLETE KONTROL S-Seriesキーボードには、高品位かつ初心者にも優しいMIDIキーボードをはじめ、豊富なインストゥルメントやエフェクト、DAWソフトとの高度な連携機能など、GrageBandを中心とした音楽制作環境を手軽にアップグレードするための要素が満載となっている。

サウンドのグレードを上げるのに持っておきたいツールをまとめて導入できるKOMPLETE KONTROL S-Seriesは、これから本格的かつ快適な音楽制作環境の構築を目指すGarageBandユーザーの皆さんにとっても最適な製品といえるだろう。