iPhoneの使用期間に応じて、写真の枚数は増えるもの。使いはじめは風景や植物を撮影して悦に入っていても、いずれSNSに写真を投稿することの楽しさを覚え、挙げ句は"インスタ映え"などと言い出して撮影枚数を増やす。新しいiPhoneが発売されると、ストレージ容量の大きいモデルから先に売り切れることからしても、大量の写真を撮るつもりのユーザが多いことは確かだ。

カメラアプリで撮影した写真は『写真』アプリで鑑賞できるほか、撮影時の位置情報/日時情報をもとに検索できる。Appleが開発を進める人工知能(AI)を利用した画像認識技術と連携することで、「ねこ」や「ハムスター」など動物の名前、「パスタ」や「ケーキ」といった食べ物の名前で検索することも可能だ。

この充実した検索機能を応用すると、膨大な枚数になった写真ライブラリ(カメラロール)を縦横無尽に調べられるようになる。画像認識技術は完璧な精度とは言い難く、期待どおりにヒットしないこともあるが、以下に挙げるテクニックを使えば効率アップは確実だ。

まず、日時の絞り込みには「年」か「月」を使おう。たとえば、キーワードを「月」として検索すると、写真のメタ情報に記録された日時情報をたよりに、6月、7月、8月……と撮影月ごとに分類してくれる。「年」も同様に2016年、2017年……と年ごとに分類される。

場所で絞りこみたい場合は、都道府県名などの行政単位が便利だ。位置情報を有効にして撮影していることが条件となるが、撮影地の漠然とした情報が記憶に残っていれば、より早く目的の写真を探し出せる。

最後に、これらのキーワードを組み合わせてみよう。たとえば、「月 静岡」。キーワードはスペース区切りで並べるだけでOK、順番を気にする必要はないから「静岡 月」でもかまわない。たったこれだけで、静岡県内で撮影された写真を月ごとに分類してくれるはずだ。

操作手順をカンタン解説

1 キーワードを「月」として検索すると、撮影月ごとに写真を分類してくれる

2 都道府県など行政単位で検索すると、その単位ごとに写真を分類してくれる

3 月と行政単位を組み合わせ複数キーワードで検索すると、よりスピーディーに目的の写真にたどり着く