F5ネットワークスジャパンとISAOは10月26日、協業を通じて、「F5 BIG-IP Access Policy Manager」と、ISAOが提供する2要素認証サービス「Mamoru PUSH」を組み合わせた「Mamoru SSO」の提供を開始した。マルチクラウドへのシングルサインオン(SSO)を、パスワードを使うことなく行うことを可能にするという。

「Mamoru SSO」は、人やデバイス、場所、時間帯に基づいて外部からのアクセスを評価した上で、設定された認可条件に基づいてWebアプリケーションなどへのアクセス管理を行う「認証・認可のファイアウォール」を可能にするBIG-IP APMとMamoru PUSHを組み合わせることで、SSOが可能にする。

ユーザーは、事前に持ち歩くモバイルデバイスにMamoruアプリをインストールし、これをMamoru PUSHで認証登録。その後、ユーザーがログイン画面でIDのみ入力してログインボタンをクリックすると、このモバイルデバイスにログイン要求の通知が届き、最後にプッシュ通知をタップすると、ログインが完了する。

ログイン後はBIG-IP APMが提供するアプリケーションポータルが表示され、ここでサービスやアプリケーションを選択することで、目的の業務を利用できる。

Mamoru PUSHの仕組み

「Mamoru SSO」は、インテグレーションやサポートもパッケージングされた形でISAOより提供されるほか、ISAOのクラウドマネジメントサービス「くらまね」での販売のほか、東京エレクトロンデバイスを代理店とした販売も行われる。

ISAOは、今後も「Mamoru SSO」取り扱い代理店を拡大しながら、今後3年間で100社への導入を目指すという。