説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『暗い部屋でiPhoneを使うと目が疲れます……』という質問に答えます。

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暗い場所でスマートフォンのような機器を利用すると、周囲に比べ画面の明るさが際立ってしまい、目が疲れてしまいます。iPhoneには、夜間利用向けの表示モード「ナイトシフト」がiOS 9.3以降用意されていますが、液晶パネルが発するブルーライトの量を減らすことが主目的のため、ナイトシフトを有効にしても明るく感じてしまうかもしれません。

そんなときには、iOS 11の新機能「色を反転(スマート)」がおすすめです。基本的には色の反転を行う機能ですが、反転されるのはユーザインターフェイス部分のみで、画像やアプリアイコンはもとどおり表示されるため、いわゆるネガ表示のような違和感がありません。

たとえば、『設定』アプリの背景はふだん薄いグレーですが、「色を反転(スマート)」を有効にすると黒に変化します。ふだん黒い文字(フォント)は白になるので、見づらくなることはありません。ホーム画面に並ぶアイコンの色調も、元のままです。「写真」アプリの画像もネガ表示の対象にならないため、自然な色で楽しめます。

ただし、WEBページの画像やメールの画像部分(HTMLメール)は反転表示されてしまいます。PDFや電子書籍も反転表示の対象になるため、画像部分は違和感が生じます。サードパーティー製アプリについては、Twitterアプリの画像はネガ表示されないもののFacebookはネガ表示されるなど、アプリによって対応に差があります。

「色を反転(スマート)」を有効にするには、『設定』→「一般」→「アクセシビリティ」→「ディスプレイ調整」→「色を反転」の順に画面を開き、「反転(スマート)」スイッチを有効にします。従来の反転表示は「反転(クラシック)」スイッチとして残されていますから、どのように変化したか見比べてみるといいでしょう。

iOS 11で導入された「色を反転(スマート)」を有効にすると、暗い場所で画面を見ても眩しくありません