「洗剤・汚れ」センサーシステムは、洗剤の種類を検知して、洗剤に適した洗い方を自動設定する機能。粉末洗剤なら、洗剤をしっかり溶かして洗い、すすぎは2回。液体洗剤であれば、洗剤を溶かす必要がないのでその時間を洗いに充て、すすぎは2回。濃縮液体の場合も、洗剤溶かしの時間を洗いに充て、すすぎは1回とする。

洗剤の判定には、それぞれの洗剤を水に溶かしたときに電気の流れ方が異なる性質を利用。BW-DX120Bに内蔵した電導度センサーによって、洗剤が溶けた水における電気の流れやすさを計測して、洗剤の種類を判定している。

また、所定の洗い時間が終わったときに水に溶け出す汚れの量が多い場合、「まだ汚れている」と判定して、運転時間を自動的に最大10分延長。汚れの量も、電気の流れやすさの変化で検知する。

今回の実演は、標準コースでおよそ44分だった。「洗剤・汚れ」センサーシステムを利用する側は、最大54分ということになる。洗濯終了後の結果を見てみると、「洗剤・汚れ」センサーシステムで10分延長して洗濯した側のほうが汚れがしっかりと落ちていた。当たり前だが、しつこい汚れはしつこく洗ったほうが落ちる。とても大事なことを実現している機能だといえる。

下が標準コースで洗ったTシャツで、上が「洗剤・汚れ」センサーシステムを利用したTシャツ。カレーによる汚れの落ち方を見ると違いがよく分かる。カレーの汚れがいかに落としづらいかも痛感

カレーなど落ちにくい汚れをキレイにしたいときは、洗濯機に放り込む前に部分洗いするのが理想だ。カレーのほか、ラー油なども落ちにくいとのこと。適宜工夫したい。