ハウステンボスとインテル、hapi-robo stは共同で、長崎のハウステンボスにおいて日本初となるドローンによるライトショーを展開することを発表した。海外では普及しつつあるドローンのライトショーだが、日本においても普及する余地はあるのだろうか。

ドローンを使ったライトショー

ライトショー専用ドローンを300機同時使用

ハウステンボスが開催するのは「Intel Shooting Starドローン・ライトショー」だ。これはインテル製の「Shooting Star」ドローンを使った光のショーで、このドローンを数百機単位で飛行させ、プログラム制御でLEDを点灯してフォーメーション飛行することで、空中にアニメーションを描くというもの。これまでに米国をはじめオーストラリア、ドイツ、オーストリア、メキシコ、シンガポールなどで開催されており、昨年11月には1人のパイロットで同時に500機のドローンを飛ばすというギネス記録を達成している。

ドローンの開発には機械学習やディープラーニングの環境と制御用の通信ネットワーク、フライト中の莫大なデータを処理する演算能力、センサーやソフトウェア技術、そしてドローンデバイス自体の開発能力が必要。インテルであればその全てを賄えるという図だ

Shooting Starドローンはライトショー専用に設計されており、サイズは幅384x奥行き384x高さ93mmと標準的なホビードローンと同等ながら、重さは280gと非常に軽量。最大飛行距離は1.5km、最大飛行時間は約20分。ライトショー時は秒速最大3m(時速10.8km)、GPSモードでは秒速10m(時速54km)で飛行できる。風については風速8m程度までは耐えられるという。ライトショーに利用するLEDライトは赤・青・緑・白の4色で構成され、約40億色を表現できるという(各色256段階と思われる)。

米Intel ニューテクノロジー事業本部副社長のアニール・ナンデュリ氏が持っているのがShooting Starドローン。超軽量で安全性にも配慮されている。ライトショー専用で市販されていないのが残念