テスティーは5月24日、TesTee会員のうちiPhone利用者かつ、マンガアプリをインストールしている若年層男女668名を対象とした、マンガアプリに関するアンケートの結果を発表した。あわせて、若年層男女439名から収集した、マンガアプリのアイコンを設置している画面のスクリーンショットを解析した結果も発表した。

まず、マンガアプリを保有する10代、20代の男女668名を対象に、マンガアプリの利用頻度について尋ねた。10代男女の39.2%、20代男女の47.8%がマンガアプリを「毎日」利用していることが判明した。学生で時間もありそうな10代よりも、働き盛りの20代のほうがマンガアプリの利用頻度が高い結果になった。

10代20代の6割以上が、3日に1回はマンガアプリを利用している

保有しているマンガアプリの個数を調査すると10代男女、20代男女ともに1つと回答した人が最多。マンガアプリを4つ以上保有している人も多く、10代で15.9%、20代では23.1%となり、4つ以上保有している人の中では10代、20代ともに5~7個という回答が最も多かった。

半数が1つな一方で、4つ以上入れてる人も2割程度見受けられる

マンガアプリのアイコンを設置している画面のスクリーンショット画像を10代、20代の男女計439名から収集し、画面を解析した。その結果、10代の56.8%、20代の57.8%がマンガアプリを特定のフォルダで管理していることが明らかになった。10代、20代ともに、フォルダ名で一番多かったのは「ブック」だが、20代で2番目に多かったのは意外なことに「ゲーム」という名前だった。同フォルダ内を解析すると、ゲームアプリとマンガアプリを同じフォルダに入れて管理していることが判明した。ちょっとした空き時間などに楽しめるアプリを、「ゲーム」という名前のフォルダで管理しているのではと同社は分析している。

20代の1,2,3位に「マンガ」というフォルダはランクインしなかった

マンガアプリをフォルダ管理している人を対象に保有しているマンガアプリの種類について解析した。最も多かったのは、10代、20代ともに「comico」。そのほか、LINEでおなじみの「LINE漫画」や、先日1000万ダウンロードを突破した「マンガワン」などが上位にランクインした。

講談社のマンガボックスは10代のランキングには入らなかった

出版不況と言われながらも、マンガアプリは若年層の生活にしっかり根付いていることが本調査で明らかになった。「本」は売れなくても、「コンテンツ」としてのマンガはまだ多くの人に求められているようだ。