米シアトルで開催中の米Microsoftの開発者カンファレンス「Build 2017」(5月10日~12日)において、同社は「iTunes」「SAP Digital Boardroom」「Ubuntu」などがWindows Storeで提供されることを発表した。

Microsoftは安全性とパフォーマンスを優先した「Windows 10 S」を5月2日に発表している。同OSでは動作するアプリケーションがWindows Storeからのアプリに制限されており、Windows Storeを利用していないアプリはWindows 10 Sユーザーにリーチできない。iTunesは年内にWindows Storeに加わる予定で、Windows StoreアプリでもApple MusicやiTunes Storeなど全ての機能を利用できるようになる。AppleはWindows 10 Sの大きなターゲットの1つである米国の教育市場でMicrosoftと競争しているが、すでにSpotifyがWindows Store対応を表明しており、Windows 10 SデバイスでもiOSデバイス・ユーザーをサポートできるようにWindows Storeへの参加に踏み切った。

SAP Digital Boardroomは5月中にWindows Storeから配信されるようになる。経営者向けのリアルタイムの情報とアドホック分析を提供するボードポータルであり、Progressive WebアプリとしてWindows Storeに申請された。

現在Windows 10では、Windows Subsystem for Linuxで「Bash on Ubuntu for Windows」がベータ提供されているが、よりシンプルにWindows Storeから導入できるようになる。また2日目の基調講演においてMicrosoftは、SUSE LinuxとFedora LinuxもWindows Subsystem for Linuxで利用できるように作業を進めていることを明らかにした。これらもWindows Storeで提供される。