米Dell Technologiesは5月4日(現地時間)、ハイブリッドクラウドプラットフォーム「Dell EMC Cloud for Microsoft Azure Stack」を発表した。同プラットフォームは、Microsoft Azure Stackを基盤にするハイブリッドクラウドを実装しており、企業はMicrosoft Azureのエコシステムを基盤に標準化を進め、従来型のアプリケーションやクラウドネイティブアプリケーションに対応する、自動化したITサービスの提供によりデジタルトランスフォーメーションを促進することができるという。

新プラットフォームは、「Dell EMC PowerEdge」サーバおよび「Dell EMC Networking」を基盤に設計されており、パブリッククラウドであるAzureとプライベートクラウドであるAzure Stackを通じて一貫したエクスペリエンスを提供する。

さらに、AzureとAzure Stack間に一貫したプログラミング作法を提供することで、アプリケーション開発と展開を促進するハイブリッドクラウドを提供し、導入企業はAzureおよびAzure Stackでの従来型アプリケーションサービスおよびクラウドベースアプリケーションサービス利用、作成、共有のコスト効率を実現できるとしている。

加えて、同社が提供するバックアップテクノロジーと暗号化テクノロジーの統合で、企業が展開しているAzureベースのパブリッククラウドやオンプレミスのクラウド環境全体にわたり、データ保護とセキュリティ確保を実現するほか、「Pivotal Cloud Foundry on Azure」環境の新プラットフォームへの拡張により、オンプレミスやオフプレミスと一貫したサービス、API、消費モデルを引き続きハイブリッドクラウドで活用することができるという。

そのほか、戦略的プランニングから導入、運用、継続的なサポートまでのステップで幅広いサービスを提供し、導入企業がビジネス目標を達成するためのハイブリッドクラウドプラットフォームの最適化と拡張を、同社が実践的にサポート。これには、サービスカタログの作成とカスタマイズ、IDやアクセス管理システムのエンパワーメント、モニタリング、メータリングシステムのAzure Stackへの拡張などが含まれている。

同社は、自動化したプロアクティブで予測的なツールとProSupport Plusの専任テクニカルアカウントマネージャーが各コンポーネントをサポートすることで、プラットフォームのライフサイクル全体を通じたサポートを提供するとしている。提供開始は、同社ならびにパートナーを通じて2017年後半に予定している。