TISは4月24日、AI(人工知能)技術を用いて独自開発した業務チャットボットプラットフォーム「DialogPlay(ダイアログ・プレイ) 」のβ版を5月中旬より提供開始すると発表した。

「DialogPlay」の全体構成

同プラットフォームは、コールセンターやBPO(Business Process Outsourcing)のオペレータの業務、セールス/アフターサービスの問合せや情報提供などの業務に活用できるチャットボットを、簡単な操作、手順で作成し、運用できるSaaS型のプラットフォーム。

企業の業務におけるチャットボットの継続的な利用を見据え、シナリオのメンテナンスなど運用保守のしやすく、チャットボットからオペレータへの切り替え機能もあり、人とチャットボットによるハイブリッドなオペレーションを実現できるという。

特徴として、機械学習技術を用いて発話理解/意図推定を行うため、少ないシナリオ定義で柔軟な応答ができるチャットボットの構築が可能、定常的な問い合わせはチャットボットで行い、例外的な問い合わせには人間のオペレータのサポートに切り替えるというハイブリットな活用ができることなどを挙げる。

また、問合せ履歴データを収集し、チャットボットの応答に関する継続的な改善・学習が可能、業務適応に関するコンサルティングをT行い、スムーズな導入が可能、既存システムとの連携など業務全体を見据えたカスタマイズが可能、独自のユーザー辞書を定義することで商品名など自社固有の言い回し表現の解釈が可能、特定のメッセンジャープラットフォーム上のチャットボットとしてエンドユーザーへ提供が可能な点も備える。

「DialogPlay」を利用した顧客対応イメージ

同社では、コールセンターやBPOのオペレータ業務、また、セールス、アフターサービスなどの業務へのチャットボットの活用を検討している企業向けに、β版をトライアルで無償提供する。β版の試行を通じてブラッシュアップした有償となる正式版は、2017年度下期より展開していく予定だ。