ひかりTVクラウドCは、2017年6月から開始する映像コミュニケーションサービスで、スマートフォンで撮影した4KやHDの動画/写真をテレビの大画面で視聴できるもの。スマートフォンからクラウドにデータをアップし、それをひかりTV対応チューナーで取り出してテレビで見る流れ。

「クラウドCの『C』はコミュニケーションの『C』。同様のサービスは他にもあるが、ITに疎いユーザーでも分かりやすいよう、別途専用ケーブルなどを用意せずに、家庭の大画面テレビで見られるようにしたかった」と板東社長は話す。

撮影者がクラウドにデータを送ると、「着信通知ボタン」のブザーが鳴り、LEDがピカピカと点滅する。動画なら黄色、写真なら赤く光る

ボタンを押すと画面が現在視聴中のコンテンツから、撮影データの一覧画面へと切り替わる。テレビ映像に戻るにはリモコンから入力切り替えボタンを押すか、ひかりTV対応チューナーの電源を切ればいい

また、2017年4月下旬からは、ゲームアプリ「ルナたん~巨人ルナと地底探検~」のアニメ化も行う。スマートフォンの縦画面で見られる縦長に制作されたアニメで、元々スマートフォン用に提供していた同名ゲームのキャラクターが人気になったことがきっかけで、プロダクション・アイジー社と共同で手がけることになった。

アニメでは、ゲームではサブキャラクターのモクギョとトリイルカが主人公となり、10話構成となる

さらに、2017年5月からは、ISP「ぷらら」の新規会員向けサポートアプリ「マイぷらら」の提供もスタートする。会員証のQRコードを利用して、ルーターのインターネット接続設定が簡易に行えるもの。スマートフォンに専用アプリをインストールして、Wi-Fiルーターや同社会員証に印字されたQRコードを読み込むことで、ユーザーIDやパスワードなどの入力の手間を省く。

アプリの導入とQRコードの読み込みだけでインターネット接続を実現。Wi-Fiルーターは19機種に対応するという

最後に同社のスポーツ支援についても触れた。下町ボブスレー、プロゴルファーの宮里美香選手、サッカーのFC今治に続き、新たにスノーボード・陸上の成田緑夢(なりたぐりむ)選手とスポンサー契約を締結。成田選手は、トランポリンの練習中に事故で腓骨神経左膝下麻痺となったことで競技を変更、現在パラリンピックでのメダルを期待されている注目のアスリートだ。

また、スマートスタジアムにおける取り組みもFC今治と共同で検討している。スタジアム内にWi-Fiを設置することで、MVP選手投票、応援メッセージや画像の共有、地域商業施設の情報配信、試合のプログラム、チーム情報などを観客に配信。チーム、サポーター、今治の地域が三位一体で繋がっていき、地域振興、スポーツ振興に貢献するのがねらいだ。

新たにスノーボード・陸上の成田緑夢(なりたぐりむ)選手のスポンサーとなる

FC今治と共同で、Wi-Fiを利用したスタジアム内でしか体験できないコンテンツを計画中