カシオの分離合体デジタルカメラ「EXILIM FR」シリーズの超広角カメラ「EX-FR100」、全天周カメラ「EX-FR200」、超高感度カメラ「EX-FR110H」。ユニークな写真が撮れると評判の3機種を試そうと、ライターの山田井ユウキとマイナビニュース編集部が、江川海岸へと出かけた。果たしてどんな旅となったのか? 今回は、カメラ本体や機能面よりも、この3機種で「どんな写真が撮れるのか」を紹介したい。
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「山田井さん、ちょっとおもしろいカメラがあるんですよ」
編集部からそんな話がやってきたのは年が明けてしばらくたった、ある日のことだった。
「カシオのEXILIM、FRシリーズというカメラです。ご存知ですか?」
カシオのFRシリーズといえばアウトドアレコーダーをコンセプトにした分離型のデジタルカメラである。分離型といってもピンとこないかもしれないが、ようするにレンズ部分とコントローラー(液晶)部分が取り外せるようになっている独創的なデザインのカメラなのだ。
FRシリーズは、丸型のカメラ部と、コントローラー部(液晶モニター)が分離、合体する。分離した状態でリモートシャッターを切れるので、カメラ部をいろいろな場所に固定して、ちょっと変わったアングルの写真を撮れたりする。どちらも防塵・防滴仕様なので、アウトドアにもぴったり。カメラ部を身体に付けたり、自転車などに固定したりするオプションアタッチメントも豊富だ |
で、このFRシリーズには基本的に3モデルあって、超広角で広い景色を写真・動画に収められる「EX-FR100」、レンズ周辺180度の空間をまるごと撮影可能な「EX-FR200」、そして肉眼では見えないほどの暗闇でも明るく写すことが可能な超高感度モデル「EX-FR110H」である。スマホはもちろん、既存のカメラともまったく違う撮影が楽しめるユニークな存在として、ガジェット好きの間で話題を呼んでいる。
「そのFRシリーズが3モデルとも手元にあるんですよ。せっかくなので、これを使ってどんな写真が撮れるのか、ちょっと出かけてみませんか」
えー! 3モデル一気に使えるの!?
そんな機会に恵まれるとは思わなかった。そういうことならぜひ。でも、どこで撮りますかね?
「千葉県の江川海岸はどうでしょう。海の中に電柱が立っている景色が有名で、日本のウユニ塩湖とも呼ばれているみたいですよ」
ほー、いいじゃないですか。そこをFRシリーズで撮ったらどうなるか、やってみたいですね!
ということで、さくっと話はまとまり、我々はFRシリーズを車に積み込んで、一路江川海岸を目指すことになったのだった。
……まさか、この選択が後々とんでもない事態を招くことになるとは……。