富士フイルムは1月19日、43.8×32.9mmのイメージセンサーを搭載した中判ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX 50S」と3本の「フジノンGFレンズ」を発表した。いずれも2月下旬の発売を予定している。GFX 50Sの価格はオープンで、市場価格は税別800,000円前後と推定される。

FUJIFILM GFX 50S (写真ではFUJINON GF63mmF2.8 R WRを装着)

GFX 50S

新たな中判システム「GFX」は、2016年9月にドイツ・ケルンで開催された「Photokina 2016」にて開発発表を行っていたもの。「FUJIFILM Gフォーマット」のイメージセンサーは、35mmフルサイズセンサーの約1.7倍となる大きさ。レンズマウントも新たに開発した「Gマウント」を採用する。これらに、画像処理エンジン「X-Processor Pro」や「GFレンズ」を組み合わせて、富士フイルム史上最高画質を実現する。

5,140万画素の中判CMOSセンサーを搭載。その面積は35mmフルサイズの約1.7倍となる

GFX 50Sに搭載したイメージセンサーの画素数は5,140万画素で、撮影データのサイズは8,256×6,192ピクセルに及ぶ。アスペクト比は4:3が標準だが、3:2、1:1、4:5、6:7、6:17なども選択可能。また、同社独自の「フィルムシミュレーション」も適用できる。

ミラーレスシステムであることから、EVF (電子ビューファインダー) を採用しているが、これが同社初となる着脱式。背面の液晶モニターはタッチ操作が可能となっている。また、中判システムでありながら、ボディサイズはW147.5×H94.2×D91.4mm、重さは約825g (バッテリー、メモリーカード含む) と35mmフルサイズ機並みのコンパクトさを実現している。

天面には2つのマニュアルダイヤルとサブLCDを搭載

背面の液晶モニターは、やや後方にせり出した形。タッチ操作や3方向のチルトに対応する

EVFは着脱が可能。右下の写真のように、オプションのEVFチルトアダプター「EVF-TL1」を加えれば、EVFの角度を広範囲に調整できる

縦型グリップやスピードライトなどのオプションを装備した様子

3本のGFレンズ

同時に発表されたGFレンズは、標準レンズ「FUJINON GF63mmF2.8 R WR」、標準ズームレンズ「FUJINON GF32-64mmF4 R LM WR」、中望遠マクロレンズ「FUJINON GF120mmF4 R LM OIS WR Macro」の3本。

希望小売価格 (いずれも税別) は、GF63mmF2.8 R WRが195,000円、GF32-64mmF4 R LM WRが299,500円、GF120mmF4 R LM OIS WR Macroが349,500円だ。

FUJINON GF63mmF2.8 R WR (左下は本体装着イメージ)

FUJINON GF32-64mmF4 R LM WR

FUJINON GF120mmF4 R LM OIS WR Macro