「One More Thing」とか言って、目玉プロダクトを最後の最後に発表するのが、ここのところ業界の慣例だが、そんな流行りはクソくらえとばかりに (ソニーの平井氏はこんな下品な表現を使わないと思うが) 電光石火の本命披露だった。

米国時間1月4日、ソニーはCES 2017のプレスカンファレンスにおいて、有機ELパネルを採用したテレビ「BRAVIA OLED A1E シリーズ」をはじめ、Slim Backlight Drive+技術を採用した薄型液晶テレビ「BRAVIA X93E シリーズ」、Ultra HD Blu-rayプレーヤー「UBP-X800」、Dolby Atomos対応のサウンドバー「HT-ST5000」、Life Space UX製品群に属するインテリアライクな4Kプロジェクター「It's all here (コンセプトモデル)」など、4K HDR関連製品を多数発表ないしは参考出展した。

BRAVIA OLED A1E シリーズを発表するソニー 代表執行役 社長兼CEOの平井氏

「これ本当に動いているんだぜ!」と会場を沸かせた平井氏。ノリノリである

前置きもそこそこに、製品発表の皮切りがBRAVIA OLED A1Eシリーズだった。画面サイズは65型。X1 Extremeプロセッサーが有機ELが持つ深みのある黒や明るさの表現力を最大限に引き出すという。

ディスプレイが振動して、画面から音が聴こえてくる「アコースティックサーフェス」もユニークだ。これにより、スピーカーレス・スタンドレスのデザインを実現した。

アコースティックサーフェスのイメージ

Dolby独自のHDR規格「Dolby Vision」を同時発表のX93Eともどもサポートする。既存のZ9Dシリーズもアップデートで対応予定

写真だとしても見てもらいたい! A1EのHDR表現

非常に薄い

後ろ姿

薄型バックライト技術のSlim Backlight Drive+を採用した4K HDR液晶テレビ「BRAVIA X93D」も同時発表

この計算されたブースレイアウトがニクい

その他の製品は以下、写真とキャプションで紹介していく。

Ultra HD Blu-rayプレーヤー「UBP-X800」とDolby Atomos対応のサウンドバー「HT-ST5000」。HT-ST5000はサブウーファーもセットになって7.1.2chの立体サウンドを再現する

UBP-X800とHT-ST5000のざっくりとした仕様

UBP-X800とHT-ST5000の体験ブースは、プレスだけでこの人だかりである

Life Space UX製品群のコンセプトモデル、4Kプロジェクター「It's all here」

It's all hereの機能については後日レポートを掲載予定

ノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホンを参考出展

こちらは左右完全分離型のノイズキャンセリング対応ワイヤレスイヤホン

左右完全分離型をアップで

最後に平井氏は、「コンシューマーエレクトロニクスは、まだまだ大きなインパクトを与えられる」と宣言して発表会を締めた。この一言で勇気100倍になったのは、筆者だけではないだろう。