米Googleは11月15日(現地時間)、日本語を含む8言語の「Google翻訳」を「Google Neural Machine Translation (GNMT)」に切り替え始めたことを発表した。
GNMTはディープラーニング技術を活用した新しい翻訳システムで、今年8月に公表され、中国語-英語のGoogle翻訳に導入されていた。これまでGoogle翻訳に用いられてきたフレーズベースのマシン翻訳(PBMT)技術は、入力されるセンテンスが単語とフレーズに分けられてバラバラに訳され、切り貼りしたような不自然な訳になっていた。NMTはLSTMモデルを採用してセンテンス全体を分析、文脈を処理して自然で意味の通った翻訳を実現する。9月の発表によると、Wikipediaやニュースサイトの記事をサンプルに、PBMTシステムとGNMTシステムが訳した文章を評価したところ、複数の言語ペアで翻訳エラーが55~85%も減少した。
英語と中国語のほか、GNMTは日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、トルコ語に導入され、これらでGoogle翻訳のクエリの35%以上をカバーできる。