ワコムは6日、8,192レベルの筆圧検知に対応したプロクリエイター向け液晶ペンタブレット「Wacom MobileStudio Pro」を発表した。ラインナップはWQHD解像度の13.3型、4K解像度の15.6型の2種類。発売は11月下旬頃で、詳細な発売日や価格は別途告知される。

「Wacom MobileStudio Pro」と「プロペン2」

現行のプロペンと比べ4倍となる、8,192レベルの筆圧検知に対応した「プロペン2」が付属。読み取り方式は電磁誘導方式,IPS方式で、追随性や傾き検知の精度が向上しているほか、視差の軽減も図られている。また、各サイズの最上位モデルにはIntel RealSenseカメラを備え、3Dソフトウェアにカメラで撮影したデータを取り込み、3Dモデルの制作も行える。

512GBモデルにはIntel RealSenseカメラを搭載

8192レベルの筆圧検知に対応した「プロペン2」

本体はエルゴノミクス設計で、右利き/左利きの両方に対応。インタフェースにUSB type-Cを備え、PCとの接続にも使用できる。

Wacom MobileStudio Pro 13

13.3型モデルは2,560×1,440ドット解像度のIPS液晶を搭載し、RGBカバー率96%の色精度を実現。操作性も向上させ、紙に描くような描き味で描けるという。ラインナップは下記の4種類で、512GBストレージのモデルにはRealSenseカメラ、指紋認証センサーが搭載される。グラフィックスはいずれも、CPU内蔵のIntel Iris Graphics 550。

  • Intel Core i5-6267U(2.9GHz)、4GBメモリ、64GBストレージ
  • Intel Core i5-6267U(2.9GHz)、8GBメモリ、128GBストレージ
  • Intel Core i7-6567U(3.3GHz)、8GBメモリ、256GBストレージ
  • Intel Core i7-6567U(3.3GHz)、16GBメモリ、512GBストレージ

主な仕様は、視野角が上下左右178度、傾き検出角度が60度、縦横比が16:9、コントラスト比が1000:1、最大輝度が150cd/平方メートル、応答速度が25msなど。カメラはフロント5Mピクセル、背面が8Mピクセル(512GBモデルのみRealSenseカメラ)。スピーカーは1.5W×2。

搭載OSは、Core i5搭載モデルがWindows 10 Home、Core i7搭載モデルがWindows 10 Pro。読取可能範囲は294×165mm。本体サイズはW366.6×D228.8×H16.4mm、重量は1,320g。バッテリ容量は最大6時間。

Wacom MobileStudio Pro 16

15.6型モデルは3,840×2,160ドット解像度の4K IPS液晶を搭載したモデルで、RGBカバー率は94%。ラインナップは下記の2種類で、このモデルでも上位モデルにRealSenseカメラを搭載する。グラフィックスにはNVIDIAの業務用グラフィックス「Quadro」シリーズを採用。

  • Intel Core i5、8GBメモリ、256Bストレージ、Quadro M600M
  • Intel Core i7、16GBメモリ、512GBストレージ、Quadro M1000M

主な仕様は13.3型モデルとほぼ同等だが、スピーカーは2W×2、搭載OSはWindows 10 Proとなる。読取可能範囲は346×194mm。本体サイズはW3418×D262×H19mm、重量は2,200g。バッテリ容量は最大6時間。