パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズは29日、厚さ0.55mmのフレキシブルリチウムイオン電池を開発したと発表した。カード型デバイス、身体貼付型デバイス、スマートウェア、腕時計型ウェアラブル端末などに活用する。サンプルの出荷開始時期は2016年10月下旬を予定している。
フレキシブルリチウムイオン電池は、曲げやねじりに耐性を持つ厚さ0.55mmのリチウムイオン電池。カード向けJIS規格(JISX6305-1)相当の曲げ半径約R40mmと、ねじり角±15度/85.6mmに対応し、繰り返し曲げたりねじったりしても電池性能を維持できる。
繰り返し充放電性能も高く、曲げ半径R25mmで1,000回の曲げ試験、あるいは、ねじり角±25度/100mmの1,000回のねじり試験を実施後に、充放電サイクル試験を1,000回実施しても、初期容量比約80%の容量維持率を維持。機器の長寿命化にも貢献する。
安全性も確保。新たに開発したラミネート外装体などにより、繰り返しの曲げやねじりにより変形した際にも漏液が生じにくい上、異常な温度上昇も起こりにくい。そのため身体装着機器などにも搭載できるとしている。
サンプルはサイズ別で3種類を用意。最小サイズの「CG-062939」がW28.5×D0.55×H39mm、重量は約0.7gで、容量は17.5mAh。中サイズの「CG-063555」がW35×D0.55×H55mm、重量は約1.4gで、容量は40mAh。最大サイズの「CG-064065」がW40×D0.55×H65mm、重量は約1.9gで、容量は60mAh。