「食べ比べ亭」での楽しみは、もちろん食べ比べだけではない。ランチメニューも「ご飯の美味しさ」を最大限に引き出すものになっている。今回のイベントでは、週ごとに異なる新米と、その米の産地に合わせた一日30食限定の特別メニューも提供される。

今回の事前プレス発表会では、9月21日~25日まで提供される「京都産こしひかり」と、10月3日~9日まで提供される北海道をモチーフとした「海の幸御膳」を試食できた。

今回試食したのは、北海道の美味しさを集めた「海の幸御膳」(10月3日~9日提供予定)。本来なら北海道産の米「ゆめぴりか」が出されるが、今回は新米入手の関係で京都産のこしひかりとともに

カニに赤エビ、イクラ、鮭など北海道らしい魚介類が満載。また、一般的なしょう油(左)のほか、コクがありご飯との相性抜群の卵黄しょう油(右)が用意されるなど芸が細かい

ちなみに、八代目儀兵衛料理長の橋本晃治氏によると、今回のイベントで提供するメニューは「おかずを味わう」というより、ご飯の美味しさを追求したもの。どの御膳メニューも、ご飯ひとつで複数の楽しみ方ができるという。

たとえば、今回試食した「海の幸御膳」は、その名の通り海鮮類をたっぷりと楽しめるメニュー。最初に新鮮なカニやイカ、赤エビで海鮮丼を楽しんだあとは、イクラとホタテ、長芋、オクラ、ミョウガを細かくした海鮮と山菜のどんぶりも堪能。さらに、シメに鮭のほぐしをのせて、特製の出汁でお茶漬けにもなる。

どんぶりにしたときの海鮮にまけない甘みや、もちっと弾力のある食感。そして、お茶漬けにしたときの口のなかでサラサラとした食感など、食べ方によってさまざまな美味しさが発見できるのもおもしろい。嬉しいことに、ご飯はおかわり自由だ。

まずは、白いご飯の美味しさを一口味わったあと、カニやエビをのせた海鮮丼にして一杯。小ぶりのご飯茶わんなので、まだまだ食べられる。カニの甘みと、ご飯の甘みのハーモニーが最高の一品

イクラにホタテ、オクラなどの山菜を入れて、今度はネバネバ海鮮丼を楽しむ。このとき、イクラは半分くらい残しておくと次のお茶漬けがさらに美味しさい。長芋のシャキシャキ感に、ご飯の相性もばっちり

最後は鮭のほぐし身と薬味を入れ、出汁をかけてお茶漬けに。この出汁はほうじ茶で引いており、ご飯との相性は抜群。しかも、SR-SPX6のご飯は表面に余計な粘りがないので、箸でご飯をほぐさなくてもご飯がサラサラと喉を通る

食べ方を説明した紙も配られた