「Kinza」公式Webサイト

17日、DayzはChromiumをベースに開発したブラウザ「Kinza」の最新バージョンとなる「Kinza 3.3.0」を公開した。対応OSは、Windows 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X 10.10 / 10.11。Webサイトからダウンロードできる。

Kinzaは、オープンソースのChromiumをベースにユーザーの声を反映しながら、カスタマイズに富んだ設定が可能な国産Webブラウザ。

テキストを選択して上・下・左・右へとドラッグするだけで設定した各検索結果ページを開くなど、"マウスドラッグ"へのカスタマイズを広げる「スーパードラッグ」。マウスホイールや、"右押ししながら左"、"左押ししながら右"のロッカージェスチャーを含む多彩なマウスジェスチャーなど、数多くのカスタマイズがユーザーの声を反映しながら搭載されてきた。角丸や台形型などボタンを押すだけでタブの形を変えられる。ちょっとしたインタフェースの違いにも、気配りが垣間見える。

スーパードラッグの設定画面。マウスドラッグを進化させる数々の設定

タブの形といった細かいインタフェースの違いもボタンひとつで変えられる

バージョンアップを伝える開発公式ブログ

17日にリリースされた「Kinza 3.3.0」では、Chromiumのメジャーバージョンアップに対応(51.0.2704.84 → 52.0.2743.116)するほか、サイドバーの改善やタブ周りの強化が行われている。Web表示領域とサイドバー表示領域を揃え、サイドバーと縦タブの並列利用など操作性にこだわった機能改善のほか、シークレットモード起動、スーパードラッグに「新しいタブで画像を開く」アクションの追加、などが加えられている。

また、同社では、セキュリティ向上を図るためスプラウト社が運営するバグ報奨金プラットフォーム「BugBounty.jp」を使い「Kinza 3.3.0」の脆弱性やバグの検証を行う。「BugBounty.jp」は、日本初になるというバグ報奨金プログラムのプラットフォームで、参加企業が自社のWebサービスやアプリケーションの脆弱性を、国内外の善意のハッカーたちに報奨金を使ってバグ報告の調査依頼ができるようになる。